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Mari
2020年4月14日 08:21
この記事は、こちら☟のマガジンの続きです。あの日の朝(上記の記事参照)に声をかけてもらって何人かの日本人と知り合うことができたのをキッカケに、少しずつ少しずつ不安は溶けてゆき、それまで現実逃避したくなっていた意識は「やらなければいけないこと(事務手続きや生活用品の調達)」や「やりたいこと(過ごしやすい部屋にすること、人間関係の構築)」へとシフトしていった。寮に住む様々な国籍の人たちとも知り
2019年6月19日 17:46
この記事は、こちら☟のマガジンの続きです。「電話しなきゃ。」この年の夏は異常な猛暑で、特に6月中は史上最高気温を記録した日もあったはずなのだけど、記憶の中では冷たい寮の部屋で、呆然としながらも「実家に電話しなきゃ」と思っていた。携帯電話は日本から持ってきていないので(何日か後に現地で購入した)、寮のどこかにある電話からかけないといけないのだけど、部屋の外へ出るのが怖い。日本で意気込
2019年6月16日 07:06
この記事は、こちら☟のマガジンの続きです。「忘れもしない、2003年6月30日。その日から私はフランスに住んでいる。」前回の記事の冒頭で書いた通りの日、2003年6月30日。パリからTGV(フランスの新幹線)で1時間と少しかかる町で1年間を「留学」という形で過ごすことに決めた私は、電車の中から景色を見ながら「22時なのにまだうっすらと明るいな」と思ったのを覚えている。住む町の駅に
2019年6月14日 15:10
忘れもしない、2003年6月30日。その日から私はフランスに住んでいる。当時は「1年」の滞在予定が、15年以上経った今でもフランスの地方都市で生活しているなんて、フランスに行くことを決めたときの自分には想像もつかなかったことだけれど、生きていると「何気なく下した決断」がその後の人生を左右することがある。外国で暮らすというのは、私の人生にとって大きな選択で重大な決心だった。たとえ当時の自分