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汚部屋女から脱出できたと思った日

昔から私は整理整頓が苦手で、万年汚部屋に住んでいるような女でした。急に来客とか絶対無理ですというタイプ。10年間一人暮らししていましたが、冷蔵庫の中は、いつも干からびた野菜が入っていたし、炊飯器に放置したご飯が腐ったこともあります。クローゼットから溢れた服。捨てないで放置されたトイレットペーパー。床に散乱する取り込んだ洗濯物。なんとなく罪悪感がありながらも片付けられなくて、自己嫌悪の日々でした。そんな私ですが、今は汚部屋から脱出しています。

掃除ってテクニックだと思います。上達する技術です。性格とかじゃありません。生まれつき整理整頓が趣味だという人は稀にいるかと思いますが、掃除大嫌いな人って掃除の方法がわからないだけだと思います。


極端な話、掃除って、トイレで用を足すってこととあまり変わらないと思うのです。赤ちゃんの頃、トイレトレーニングってやったと思うんですけど、幼児がトイレに用を足すって何気に難しいことなんですよ。まずトイレの場所がわからないといけないし、ズボンを脱いで体勢を整えないといけないし、流さないといけないし。はっきり言って面倒くさいし。でも親や先生が手取り足取り教えて、たくさん練習してできるようになります。やっぱり掃除もたくさん練習して自然とできてくるものなんだと思います。


ちなみに部屋が汚れていたって、快適なら、別に片付けなくてもいいと思いますし、どうしてあんなに、卑屈になっていたのかなあとも思います。


私の母は綺麗好きでしたが、全く私にその方法を教えてくれませんでした。勝手に覚えると思っていたんだと思います。今、もし、汚部屋でお困りの方がいたら、今まで近くに片付けを教えてくれる人がいなかったことを嘆いてください。ほとんどの方はご自分の性格や、怠惰では絶対ないんだよ。と私は思います。 そして、もし、片付けたいと思えば、片付けの方法はいろいろなところに溢れています。子供に教えるように、自分がすこしずつ学んでいけばいいことなんだと思います。


汚部屋を脱出するために私は、掃除の仕方についての本を読みました。本当に漠然としかわからなかったので、基本から理解することができました。それだけで、結構片付くようになったのでびっくりしました。


三年ほど前ですが、幼稚園で家庭訪問がありました。
後日、
『お家、すごく片付いているらしいね。先生が、あの部屋は人が来るからといって表面的に片付けたって感じがなかった、とても整頓されていたとおっしゃっていたわよ』 と。 
人づてに聞きました。

今ではたまに掃除について相談されたりするようになりました。
 
ずっと人から部屋が汚い、片付けが下手と言われていたので、心の中でどっかに私は汚部屋女という気持ちがありました。卑屈になっていました。でもその一言で、私、変われたんだな。って自信をもらえました。毎日練習して上達するように考えて過ごしていたら、いつの間にか苦手が得意になっていたのです。なんだか心も綺麗になれた気がします。その先生にも、それを私に伝えてくれた友人にも、感謝しています。 

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