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映画 Dr.コトー診療所 感想

ドラマ放送時から観ていたので、
映画化決定からずっと楽しみにしていた
Dr.コトー診療所

率直な感想は、
映画館で見てよかった。

広大な景色、ゆっくりとした時間が流れる映像
ドラマのときから大きな魅力の1つだった
島の広大な景色。
沖縄県 与那国島の大自然、キレイな海
穏やかに揺れる草、太陽の光
温かい島の人々、助け合いの心
それらがキレイな映像で映し出されていて
本当に素敵だった。

昔はヘリコプターなどを使って大掛かりで撮っていたけど
今はドローンなんて便利なものがあるからこそ撮れる
映像、景色、世界観が本当に素敵だった。

映画館で真っ暗の中大きなスクリーンで
余計なものを何も気にすることなく
映画の世界観に集中して見るからこそ
あの綺麗な景色の中に
自分がいるかのように感じられたのが
映画館で見てよかったと思った大きな理由。

変わらないキャスト
ドラマの時に出ていたキャストが
16年経っても変わらずに出ていたのが
すごく嬉しかった。
コトー先生、彩佳さん、和田さん、星野さん、
昌代さん、しげさん、茉莉子ねぇちゃん、剛利さん、
その他たくさんのキャストさんが
16年前と変わらず出演されてた。

16年の月日を感じさせないくらい変わらない人もいれば、16年の月日で変化があった人もいて、
それはそれでいいアクセントになっていた。

あの人がこうなったんだ!
えぇあの人とあの人が!?
あの人も、こんな風に出てるの!?
えぇめちゃくちゃ豪華じゃん!
と、ドラマシリーズを観ていた私からしたら
なんだか同窓会や親戚の集まりを覗き見してるような感じで
懐かしくもあり、嬉しさもあった。

ドラマでちょっとだけ出てきた茉莉子ねぇちゃんの息子
竜一くん役を演じてた神木隆之介くんが
映画でも大人になった竜一くん役で出てて感動だったけど
1番の感動はドラマで剛洋役を演じ、
俳優業を引退していた富岡涼くんが
この映画のためだけに復帰してくれていたこと。

正直、この映画は
剛洋役を富岡涼くんがやってくれなかったら
成り立ってなかったんじゃないか?
むしろ富岡涼くん以外絶対ありえない!
ってくらいすごく良かった。

剛洋が島に戻ってきて喋った瞬間、
剛洋が戻ってきた、あの顔、あの声、あの喋り方、
変わってない、よかったーって思ったら号泣してた。
邦ちゃんとの再会シーンも、
なんか本当の再会を見たような気分だった。

俳優業から離れていたからこそ
久しぶりに島に帰ってきた
あの剛洋役が良い感じにピッタリはまってた。

今回からの新キャスト
彩佳さんに憧れ、診療所の看護師になった那美役、
生田絵梨花さん。
芯が通っててちょっと気の強い感じ、
島の人の事を大事に思っている感じが
すごく伝わってきて、全然違和感なく
すーと入り込んで見れた。
見終わった後に思い返して、
そういえば今回から入ったんだよなって思うくらい
見ているときはそんなことも感じさせない
演技力、演出、雰囲気。
素晴らしいなと思った。

東京の大病院の御曹司で2ヶ月間志木那島に研修に来た
新米医師の判斗先生役、髙橋海人さん。
ちょっとチャラそうだけど技術はちゃんと持ってて、
島の人じゃないからこその視点で発言する姿は
良くも悪くも大事な気付きを与えるキーパーソン。
その判斗先生の姿は、テレビでよく見る
ジャニーズのKing&Prince 髙橋海人ではなく、
一人の俳優 髙橋海人であって、
あの織田判斗先生のチャラい感じも、
物怖じせずしっかり発言するとこも、
コトー先生や島の人たちを見る目線、態度、雰囲気も
ジャニーズの人が演じてるんでしょ、ではなく
若手俳優がちゃんと入り込んで演じてる
むしろ判斗先生が存在してる、そんな風に見えた。
正直、他のドラマでも演技力高いなとは思ってたけど
今回、よりそれを感じ、今後が益々楽しみだなと思った。
それくらいこの映画の良いスパイスになっていた。

スタッフ、劇中歌、主題歌
監督はドラマと変わらず中江功さん。
脚本も変わらず吉田紀子さん。
その他、撮影、照明、美術、音楽、制作スタッフなども
16年前のスタッフが再集結するという
キャストだけでなくスタッフも豪華。

劇中歌もドラマのときと変わらず、
あのゆーっくりとした沖縄っぽさを感じさせる曲たち。
これがまた映画を引き立てていて
世界観に入り込んで見れる魅力の1つ。

主題歌もドラマのときと同じ
中島みゆきさんの「銀の龍の背に乗って」
ここが変わらずそのままだったのは嬉しかった。
これがエンディングで流れてきたとき
今回の映画の内容、ドラマ版の時のこと、
懐かしいとか、色んな感情が混ざって
涙が止まらなかった。
恐らく映画を見ていたほとんどの人が涙していたと思う。

今回の映画では、コトー先生をはじめ
島の色んな人々のことを描いている。
にも関わらず、話が全くごちゃごちゃせず、
どの登場人物の話も全部すーっと入ってくるのは、
一人の人を中心に物語が繋がっているから。
これが志木那島の話だから。
見ている人も、志木那島の島民になったような気持ちで
見れると思う。

そして見終わった後、
今までSNSに投稿されてきたキャスト一人一人の写真、
そこに載っている言葉を全部見返したくなった。
そしてその言葉の一つ一つを噛み締め、
登場人物一人一人の人生を考え、
映画の世界に浸りたくなるような内容だった。

予告で流れていた
「人を救って人に救われて、そして、ここに生きている」
これがどういう意味なのか?
見終わった後、考えたくなった。

正直、最後までどんな風に進むのか分からなくて
えっ、どうなるの!?って見入ってしまうくらい
すごかった。

医療映画というより、ヒューマン映画
コトー先生と島の人々の物語

Dr.コトー診療所
気になる方は、ぜひ映画館でご覧下さい。

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