5月日付シートダウンロード|うかうかと過ごすことと仕事への向き合い方
5月の日付シートをリリースしました。今月はさくらんぼがテーマです。
今年は桜の開花がゆっくりで「ま、だいじょうぶでしょ」と、うかうかしていたら、三分咲きと散りかけしか見られませんでした。うちにある佐藤錦は花つきがあまりよくなくて、今年はさくらんぼもあまりならない気がします。
花見だけでなく、うかうかと毎日を過ごしていたら、4月も下旬になってしまいました。ほうぼうからゴールデンウィークの予定確認が入ってきて、やっと「そうか、世間はゴールデンウィークか」と気づいた次第です。
この時期は気候が不安定なうえ、花粉症がピークなので、常に頭に霞がかかったようになっています。やる気はあるのですが、いざなにか行動を起こそうとすると「はて、私は一体なにをどうすればいいのだろう?」といささか混乱してしまって、フリーズしてしまいます。
大好きな読書も気づくと何回も同じところを繰り返し読んでいたり、気づいたらインクがついて手が汚れていたり、とにかく集中力がない。こういうときは、無理やり何かをしても、だいたいにおいてやり直しになることが経験上分かっているので、「今の私は使えない」という前提で動くことにしています。自分に対する期待値や目標値をいつもの20%くらいに下げているので、いつもはできて当然のこともできたらすごいし、できないのは当然になります。
今の時期、「早く仕事覚えなきゃ!」とか「部下や後輩のお手本になりたい」とか「新年度こそがんばるぞ」とか、仕事に対するスタンスがちょっとだけ過剰気味になって、内心は不安だったり、焦っていたり、空回りしてしまう人もいると思います。自分への期待や目標や夢が大きいのはいいことですが、ものごとにはいい面とわるい面が必ず両方ある。
とかく仕事ができる人、責任感が強い人や真面目な人は「もっと、もっと」となりがちで、それで自分の首を締めてしまっている人もいます。自分でもそれが分かっていたとしても、一度できた仕事の質やスピードを下げるのは、なんとなく不安です。仕事ができる自分に自信や自負もあるだろうし「仕事ができる自分=価値のある自分」であったりすると、それを無意識に維持しようとしてしまいます。
学生時代に勉強ができたり、優等生だったりすると、それが当たり前になっているので、どうやって仕事の質を下げたり、スピードを落としたりすればいいのか方法がわからない、という場合もあります。
「こうでありたい」とか「こうしたい」とか、理想の自分を持つことはとても大切なことですが、そこに至っていない自分を否定するために理想の自分像があるわけではありません。なんですが「理想の自分であり続けること」ができないと、途端に「私はだめな人間だ」みたいな極端な考えに陥りがち。夢の現実のギャップにびっくりしちゃんうんですよね。
こういうのは「理想の自分として振る舞い続けること」で「理想の自分になっている」と思っている場合に起こります。こうなってくると逃げ道がなくなるし、くるしい。
理想の自分はあくまで「ゴール」なので、そこに行くまでの道のりを進んでいった「結果」です。道を進んでいけば嫌でも通過してしまうもので「ゴールし続けている自分」を振る舞うっていうのはなんかへんですよね。
理想の姿が100%だとしたら、100%であり続けることはまあ、むりなんです。そこがゴールである限り。ゴールは通過してしまえば、またスタートになります。つまり0%。無理して「ゴールにいる自分」を振る舞ってみてもそれはつまり、0%なんです。
「理想の自分」っていうのは、「あれ、私なんか普通にできてるかも」と、ある日突然、ふと気づく、くらいがいいと思います。で、それができていない日があっても「まあ、そういう日もあるさ」と受け入れられるくらいのもの。
20%のわたしはやっぱりまとまりのない文章しか書けませんでしたが、まあいいや。
ごきげんな5月になりますように。