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キャサリンはどのように子供を産んだのか? 感想文

素粒子とビット
生命と存在
外から内へ
マトリョーシカ
限界の存在しない内から外へ

つまり
『納得』なんてものは
所詮この程度のものだ

リアルとは現実とは何なのか?
そこに、価値や意味、確証は必要なのか?
人類とその他の違いから、現実の在り方に
シフトした感じの今作
〝研究所からの人体の喪失〟
という、一般的なミステリを題材としているように見えて本質はやはり、森博嗣の哲学
表面だけで楽しむこともできる構成で書いている
ミステリとアクション、恋愛
大衆が呑み込みやすいようにジューサにかけて
展開しているのが痒いところに手の届く先生
ユーモアも忘れない
デミアンの友情出演(笑)に個人的には乱舞したのです
美味しいとこ持ってった感
色んな意味でキャサリンどこ行った?

ATフィールド的なの不思議と恐怖心煽られる
凄い武器装備より
武器が効かないの方が怖い

シリーズの中で主要メンバはの魅力は胸鷲掴みなのだけど
『ペィシェンス』大好きなのよね
今回の登場は友情出演な尺でしたけど
彼女は旧式のウォーカロンなので
バージョンアップして(ソフトウェアが)
そこに、絶妙なコメントをかます
グアトが天才的だ

〝新しいジョークだとしたら、大したバージョンアップだ〟

旧式なのにメカニックに近い容姿(想像)
しかし、彼女は誰よりも人間臭い
ソコが科学や工学では解けない最高の謎

人らしさの本質を一番、知っているのは
ペィシェンスなのかも
そんな思考を巡らせながらシリーズを読んでいくのも味わい方

とても興味深い表現は
手を繋ぐという物体同士の接触は
リアルの最後の砦なのでは?
そう問われている気がした
私は古い人間なのかな

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