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平和を守り切るには~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.469 2023.12.15)~

「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事、第72弾です。そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。


今号のスペシャル企画は「『からすのパンやさん』50周年」です。


残念ながら『からすのパンやさん』は読んだことがないのですが、記事中のイラストを見るだけで、楽しい絵本であることが伝わります。40年後に、続編を4冊いっぺんに出したというのには、驚きました。かこさんは、4羽の子どもたちそれぞれに、お話を用意してあげたかったのでしょうね。

かこさんの長女にあたる鈴木万里さんの以下の言葉は、心に染みました。

かこは戦争を経験していますから、平和は、しっかり守ろうとして守らないと守り切れるものではないということが身に染みてわかっていたんだと思います。

p.6


「ビッグイシュー日本版」では、以前もかこさとしさんを特集しています。


他に印象に残ったのは、「世界短信」に載っていた、シエラレオネ、ギニアビサウを含めて「アフリカ8ヵ国の都市が、洋上発電船から電力供給を受けている」ということ。天然ガスを使った「洋上発電船はインフラ投資が難しい貧しい国々の短期的な需要に依存したビジネスだ。災害時の対応には適しているが、緊急の電力源はコスト高で長期的解決策にはなりえない」(p.16)というのに……。


「池内了の市民科学メガネ」で紹介された、ユズは「ほかの柑橘類が罹りやすい病気に耐性があるため消毒の必要がなく、無農薬で栽培できる」という一節も、印象的でした。家に1本ユズの木があると良いのですが。


「ふくしまから 原発事故から12年。村民帰還率2割」で紹介された、飯館村の村民の菅野哲さんの言葉も、忘れてはいけません。

「村で家庭を築いて楽しく過ごしていた。その暮らしや生業、コミュニティを失った。それは基本的人権を侵害されたということ」

p.18


今号も、学ぶことが多かったです。

「ビッグイシュー日本版」のバックナンバーは、街角の販売者さんが号によってはお持ちですし、サイトからは3冊以上であれば送付販売していただけます。


コロナ禍のあおりで、路上での「ビッグイシュー」の販売量が減少しているそうです。3ヵ月間の通信販売で、販売員さんたちを支援することもできます。


もちろん年間での定期購読も可能です。我が家はこの方法で応援させていただいています。


見出し画像は、今号が入っていた封筒のシールです。「小商い」で発送作業をしてくださったY.Tさん、いつもありがとうございます!



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