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みうらじゅんの興味の幅の一端がうかがえる~『マイ遺品セレクション』(みうらじゅん)~

「見仏記」シリーズにはまっているうちに、みうらじゅんの本に興味が出てきました。


いとうせいこうについては、もともと小説やエッセイをある程度読んできています。なのになぜ最近まで、『見仏記』を読んだことがなかったのか。それはもう、巡りあわせとしか言えません(^-^;


で、みうらじゅんの単著でまず読んでみたのが、『マイ遺品セレクション』です。

↑kindle版


前々から、様々なものを集めているみうらじゅんの部屋というか家が、どうなっているか謎だったのですが、とりあえず布団の周りはUFOキャッチャーのヌイグルミで埋め尽くされており、「まるで釈迦涅槃図のような状態で寝ている」ことが明らかになりました。写真も載っており、ウケました。


しかしまぁ、集めに集めたり、その興味の幅も収集への執念もすごいです。「当然、あの世には土産物屋などないだろうし」ということで、生前に集めた地獄グッズ。謎の英語が書かれた紙袋(みうらさんの命名によれば、「バッグ・オブ・エイジ」)。土砂崩れ防止用壁(みうらさん呼ぶところの「ワッフル」)の写真などなど。その全貌については、もはや本書をご覧くださいとしか、書きようがありません。……いや、「全貌」じゃないんでしょうね。まだまだ一端なのでしょう。


ちなみに、「仁鶴さんグッズ」はまぁディープながら分かるとして、「青影」や「栗田ひろみ」を「マイ遺品」にしてしまって良いのでしょうか? 正確には、「青影のサイン」、「栗田ひろみグッズ」のような気が……。


みうらじゅん賞は、調べたら第1回のいとうせいこうはじめ、結構お友達が受賞されているのですね。


でももちろんそれだけではありません。第10回の「俺たちフィギュアスケーター」は、さすがの目の付け所。私は機内で偶然観て、笑いをこらえるのが大変でした。


ところでナナフシ・マップ(店舗や病院への道程を示した簡略化された地図)についてですが、以前はお店などがサイトに載せているアクセス・マップはこれっぽいものが多かったのに、今はほぼすべてグー〇ルマップですよね。私、ナナフシ・マップのほうが分かりやすくて好きなので、ぜひとも生き延びてほしいものです。


見出し画像は、浜松の奥山で見つけた「飛び出し坊や」。私も実はみうらじゅんの足元にも及びませんが、飛び出し坊やをはじめ、妙なものの写真を撮るのが好きなのです(^-^;

以下のブログでは、マンホールだの単管バリケードだのピクトグラムだの、これまで世界各地・日本各地で撮ったものの写真をご紹介しています。


↑単行本

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