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人生が、ちょっとだけ変わるかも~『禅が教えてくれる 美しい人をつくる「所作」の基本』(枡野俊明)~

少し前にやっていたEテレの「デザイントークス+」にこの本の著者の枡野俊明さんが出ていて、その考えにちょっと興味を持ったため、読んでみました。


↑kindle版


内容はというと、題名そのままです。時々禅の言葉を引用しつつ、「美しい人」になるための考え方の基本から、実際の行動の仕方に至るまで書かれています。1章が大抵2~3ページなので、気軽に読めるのが良いです。


とても共感でき、ぜひ実践したいと思えるものも、実践したくてもなかなか難しいものも、時にちょっと首をかしげるような提案もあります。でも全体的には、自分の姿をふり返るのに良かったかなと思いました。


すぐに取り入れたのは、姿勢。私はもともと姿勢は良い方でしたが、年齢に伴い、ちょっと悪くなってきたなという自覚がありました。この数日、ことあるごとに頭のてっぺんと尾てい骨が一直線になるよう、心がけています。ずっとは無理ですが、一日のうち何回か意識するだけでも違うかなと思います。


あと、できるだけ無駄を省くため、職場に持っていく鞄の中身を整理しました。私の鞄、とっても重いのです。いらないものも入っていることは自覚していましたが、いらないものをより分けるのが面倒だし、そもそも「いらないもの」はそうないだろうと思い、仕事に行く度、重い鞄を担いでいた次第です。


でも一念発起して整理してみたら、「あれもいらない、これもいらない」でした。今回鞄から出したのは、すべて書類でしたが、たかが紙、されど紙で、それなりの重さがありました。これを無駄に運んでいたとは……。

加えて、より分けたものの中から、仕事のネタに使える情報も見つかりました。せっかくの情報をこれまで死蔵していたとは、もったいない話です。


このような感じで、提案のうち、取り入れられるものだけでも取り入れてみると、生活が、ひいては人生が、ちょっとだけ変わるのではないでしょうか。


実際、鞄の中身を整理したら、次に整理したいもの、捨ててもいいものを思いつきました。無理せずちょっとずつやっていったら、少しずつ生活が快適になるかなと思っています。


見出し画像は、浜松にある龍潭寺の小堀遠州作のお庭です。枡野さんが、「禅の庭」の設計をされる庭園デザイナーとしての顔もお持ちなので。


<追記その1>

その後、「一日一善」ならぬ「一日一枚」を習慣にするようにしました。これまでためこんできた書類を、1日に最低1枚は捨てる、というものです。主に仕事関係の書類で、「これは取っておかなきゃ」と思ってため続けてきたのですが、考えてみれば、ほぼ見返していません。本当に必要なものだけを残し、思い切って捨てることにした次第です。

「1日にたった1枚では、何も変わらないだろうに」と思う方もおいででしょうが、捨てる際には捨てるか取っておくかの判断に加え、必要な情報を見つけたら、他のところに書き写すなどの作業が必要なので、一気にまとめて捨てるわけにはいかないのです。言い訳っぽいですが、仕事に役立つ情報が含まれているからこそ、今まで取っておいたわけですし。それに本当に1日1枚しか捨てないわけではなく、大抵の日は数枚捨てているので、少しずつ着実に減っています。

今はまだ目に見えるほどは減っていませんが、数ヶ月経って、「あれ、いつの間にかこんなに減ったんだ」と思える日が来るのが楽しみです。


<追記その2>

その後も「一日一枚」は一応続いており、仕事関係の書類の半分以上を処分しました。それで画期的に部屋が変わったかといえば、正直あまり見た目は変わっていません(^-^;

でも考えてみれば、「一日一枚」を始める以前は本棚に収まらず、机の上に山積みにしていたものの一部が、本棚に入るようになったんですよね。その分は確実に書類が減ったということです。

「どうせほとんど毎日使うから」と思って机の上に出しっぱなしにしていたのですが、実は本当に毎日使っているわけではありません。使わない日もあるわけで、その日だけでも本棚に収めるようにすれば、その分机がすっきりします。

このまま着実に書類の処分を進めれば、机の上の書類や本がすべて、ちゃんと本棚に収まるようになるわけで、その日を楽しみに「一日一枚」を続けます。


↑文庫版





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