見出し画像

ゆるさが良い~『村上T 僕の愛したTシャツたち』(村上春樹)~

春樹さんが所蔵されているTシャツの写真に、エッセイを添えたものです。

↑kindle版


発売当時、「いくらなんでもゆるすぎない?」と思い、単行本で税込1,980円、kindle版でも1,710円という値段もあり、買いませんでした。実は今回読んだのも、図書館で借りてのことです。そりゃ、ただならね(^-^;


とはいえ実は、買って読んでも良かったかなと思いました。読み返したくなったら、kindle版を購入すると思います。想像にたがわずゆるいのですが、良い意味でゆるく、読んでいて心地いいのです。


しかし、春樹さんが集めている(本人は「集まってしまう」と書いていますが)ものの1つが、Tシャツとは……。さぞ、場所を取ることでしょう。引き出しに収まらず段ボール箱に詰め、山積みにしているそうですが。私が集めている「ひょうちゃん」なんて、可愛いものだと思いました。



本文中に、「買っておけばよかった」あるいは「取っておけばよかった」Tシャツの話が出てくるのですが、見出し画像は私の「買っておけばよかった」Tシャツの部分画像です。

スペインのコルドバの土産物屋で売っていたのですが、コルドバというかスペインの文化は、キリスト教・ユダヤ教・イスラーム教のミックスからなるんだよ、ということを表したTシャツでした。いまだに心に残っています。


なのになぜ買わなかったかというと、メッセージ性が強すぎ、まぁ実際には着られないことに加え、値段的なものもありました。春樹さんも、「オーバープライスだと思うものは買わない」という意味のことを書いていますが、まさにそれ。あと、サイズも大きすぎたし、同行した友人が結構強硬に反対したのもあります。だから部分画像を撮らせていただくだけで、諦めました(Tシャツは買わなかったけど、絵葉書か何かをその店で購入した気がします)。


うーん、でもこんなに引きずるなら、買えば良かったんですよね。旅先で出合って気になるものは、高かろうが、同行者に反対されようが買うべき、という教訓になりました。


本の感想というより、私の買わなかったTシャツの思い出になってしまいました(^-^;


↑単行本



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