見出し画像

勉強になりました~『遺跡発掘師は笑わない 鬼ヶ島の証明 西原無量のレリックファイル』(桑原水菜)~

*この記事はほぼ1年前、2020年9月のブログの記事を再構成したものです。


図書館で予約した本が、なぜか立て続けに届いてしまい、焦って読んでいるところです。長いものだと1年待った計算ですが、なぜばらけて届かずに、重なってしまうのでしょう。これも、何とかの法則でしょうか。


というわけで、最初に手を付けたのが、「遺跡発掘師は笑わない」シリーズの最新刊。第11弾の今回は、岡山が舞台です。

↑kindle版


桃太郎というか、鬼ヶ島の伝説に関わる遺物にまつわる話です。ブラタモリで以前やった岡山の回を思い出しつつ、楽しく読みました。


驚いたのは、読みやすくなっていたこと。このシリーズでは、どうも水菜さんは登場人物増やしすぎ・設定をややこしくしすぎな傾向があったのですが、今回は比較的その傾向が薄かったです。最後の謎解きも、どんでん返しを含め、よく出来ていたと思います。


今回は萌絵ちゃんの登場シーンは少なかったものの、結果的に無量との距離も少し縮まったりして、その辺もなかなか良かったです。


あと、白村江の戦いとその後の日本について、思いがけず勉強になりました。もう1つ頭の中でつながっていなかった部分が、つながってクリアになったというか。


今後の展開も、楽しみです。


見出し画像には、JR岡山駅前の桃太郎一行の銅像の写真を使わせていただきました。本来のお供だけではなく、鳩も加わっているのが良いですね。


↑文庫版



この記事が参加している募集

推薦図書

読書感想文

記事の内容が、お役に立てれば幸いです。頂いたサポートは、記事を書くための書籍の購入代や映画のチケット代などの軍資金として、ありがたく使わせていただきます。