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極め付きの名人になった結果は~『名人伝』(中島敦)~

*この記事は、2019年12月のブログの記事を再構成したものです。


『李陵 山月記』をきっかけに、青空文庫(kindle)で無料で読める中島敦作品を読むことにしました。手始めに、「名人伝」。理由は単に、短いから(^-^;


「名人伝」は、弓の名人を目指す紀昌を主人公とする物語です。まずは目を鍛え、弓の技術を身につけ、ついには弓なくして弓を射れるようになる、というところまでは理解できましたが、ついに極め付きの名人となった彼に訪れた結末は強烈です。


気になるのは、上のkindle版のあらすじに結末が書かれてしまっていること。ネタバレ以外の何物でもないんじゃ……。いくら短い作品とはいえ、良いのかな?


印象的だったのは、紀昌と最初の師匠が弓を射あうところ。緊迫感があって良かったです。実際の弓を射らない2番目の師匠も、なかなか強烈ですが。


ゆっくり読んでも、多分20分かからないくらいの長さなので、お勧めです。何と言っても、タダだし。


見出し画像には、「みんなのフォトギャラリー」から弓道の巻藁の写真をお借りいたしました。




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