うらら~うらら~冬うらら~
気密性の高いログハウスは、電気ストーブが1つあれば大丈夫です。
これも温暖化のせいと申しますか、温暖化のお陰と申してよいのか悩ましいところです。
何故なら、ログハウスを建てた20数年前は、寒かったからです。しんしんと底冷えがするので、厚底のスリッパを履いていました。
ストーブも2台をガンガン稼働させ、省エネとかエコロジーとかは無視でした。
それが今では、寝るときも短パンです。もちろん、ストーブも切って寝ます。
とはいえ、世間は本格的な冬モードですし、どか雪による災害の危険性も高まります。
自然は突然、猛威を振るって、わたしたちの「普通」「当たり前」を破壊します。自然を舐めたら、とんだしっぺ返しを喰らいます。
車には水や防寒具、長靴などをいつも常備しているけれど、この前、非常食のカップ麺を食べたので買ってくることにしよう。
さて、今日の俳句は好き勝手に詠んだものもあれば、俳句の本を睨みつけて詠んだものもあります。
俳句。奥が深すぎて、まだ5センチも掘れておりません。
爪立てて毛布ひきよせ眠る猫
(つめたてて もうふひきよせ ねむるねこ)
季語は「毛布」です。
先日、我が家の猫のマールを見ていますと、座布団を爪を立てて引き寄せて、ストーブの前に陣取って寝始めました。お見事!
その光景を、一句にしようと思いましたが、座布団では字余りとなります。苦肉の策で、毛布としましたが、俳句の先輩より、字余りでも座布団の方が現実味があっていいというご意見をいただきました。そこで、、
爪立てて座布団ひきよせ眠る猫
(つめたてて ざぶとんひきよせ ねむるねこ)
これがファイナルアンサーです(笑)。
重ね着のしたに四五段段差あり
重ね着のしたに段差の四五段か
四五段の段差を隠す重ね着よ
(かさねぎの したにだんさの しごだんか) (かさねぎの したにだんさの しごだんか) (しごだんの だんさをかくす かさねぎよ)
季語は「重ね着」なんですが、重ね着の下に隠した段々腹のことを詠みたくて、思考錯誤しています。
もちろん、四五段も段差はありません。それでも、アラ還になりますと、脂肪の付き方がまったく違ってくることに驚愕です。
チュニックなんかで、腹と腰を隠すのは潔くないと思ってきましたが、チュニックを着る女性の気持ちが分かるようになりました。
初氷めだかもわれも凍りつく
(はつこほり めだかもわれも こほりつく)
季語は「初氷」です。先日、この季語を知ったのですが、そこで思い浮かんだのが、家で飼っているメダカの悲劇です。
初氷ですっかり水面が覆われてしまい、大慌てで、ぬるま湯で溶かしました。もちろん、茹でメダカにならないように気を付けて。
今回、「初氷」は漢字にして、「めだか」と「われ」はひらがなとしました。
初氷を挟んで、めだかもわたしも凍りついていますが、とはいえ、まだ氷が薄かったので互いが透けて見える。そんな光景を表現したくて、敢えてひらがなで書いてみました。
星月夜今宵あたりが死に時か
(ほしつきよ こよいあたりが しにときか)
季語は「星月夜」です。別に、星月夜だけでなく、時々、あまりにも幸せな時間を過ごしたりすると、「今、死ぬにはちょうどいい」と思います。
暑いのは苦手だし、冴ゆる夜も素敵ですが、凍えながら死に時を待つのは辛いです。
それに、「今宵」と限定せずに、「あたり」頭していますので、確定ではありません。
冬うららnoteで俳句談議など
(ふゆうらら のーとではいく だんぎなど)
季語は「冬麗」です。冬晴れの日には、note仲間さんと俳句談議なんぞをして過ごす。
愉しいもんです。
それにしても、空気が乾燥しているせいか、ログハウスの木がビシっと音を鳴らします。火の用心です。