就活のために整形したいと相談された話。

仲の良い友人が就活をしていて、就活相談したいというから3か月ぶりくらいに一緒に飲みに行った。
酔っぱらっていることもあったかもしれないけど、「就活とか結局顔採用っていうじゃん。特に大手は美人しか取らないっしょ。まじ、整形しようと思うんだけど、どう思う?」と割と真剣な顔をして相談された。

「結局は、顔採用」とか私も就活をしているときによく聞いたし、そもそも「顔が良い」って社会的ステータスとして浸透しているような気がする。

だが、「整形」をするという判断に至るまで顔が良いことは必要なのか。
私は友達の話を聞いていて、「整形」について肯定も反対もできなかった。
だからこそ、ここで「就活」におけるルックスの重要性について考えていきたいと思う。

「見た目による能力の決めつけ」というルッキズムについては、反対だ。
だが、見た目というところに努力している人がいるのだから、上智大が今年から新しいコンテストを立てていたが、ミスコンはルッキズムを助長するという意見には賛同しかねる。
そして、ルッキズムについて私は詳しいタイプではないので、ここで書く内容は認識が違っている部分があるかもしれないが、大目に見てほしいと思う。

1万円以上かけて証明写真を撮る意味がわからなかった就活時代

私は一重でのっぺり顔だし、なんなら70キロ越えのデブだ。
自分に「女性」としての自信はないし、この自信のなさが故に恋愛できず、自分の外見について一般的な女性にはなれないと思い悩むこともある。
額に顔に幼いころにつけた傷があり前髪を作って隠してきたこともあり、結局は今も前髪の流し方すらわからないままである。

でも、こんな見た目をしていると、就活は上手くいかないのかというとそうではなかった。
21卒として3月ごろから本選考を受け始めて、一部上場企業だの外資系企業だのいわゆるリーディングカンパニーから約10社の内定を頂いた。
そして、言うべきかどうか悩んでいるが、超堅そうな企業イメージがある某公共放送でも、身なりの整え方がわからないまま最終の対面面接まで選考が進んだ。

このように、私の場合は、1500円か2000円程度で撮った映りが良いとは言えない就活写真を使って身なりの整え方もうまいとは言えない状態で挑んでいたが、就活が上手くいっていないというような実感はなかった。
まぁ、こんなこともあって、見た目が良い写真を撮るために1万円以上も使う同級生たちにも違和感を感じていた。

写真ごときに「どうしてそんなにお金をかけるんだろう??」って不思議だったし、この「見た目が良い写真」を出すってところに容姿至上主義のような日本的なルッキズムがあるんだろうなと感じていた。

外資の中には顔写真の提出は求められないところが多かったからこそ、日系企業の多くが顔写真が求められる反動もあったのかもしれない。

就活で求められる見た目とは何か

就活で求められる見た目というのは顔がいくら整っているのかなのだろうか。
いや、私はどれだけ清潔感と愛嬌があり自信を持っているかではないかと思う。

いくら顔がよくないといっても、この3つさえ気を付ければ嫌な印象は与えないのではないかと思う。
逆に、顔が良いと思われる人って、この3要素を満たせているように思うし、満たせているから人から好意的にみられているのではないかと思った。

だから、オンラインの場合であってもしっかり服を着こんで表情を作れるようにして清潔感を出せるようにしていたし、しっかり挨拶をしっかりする目を見るなどは当たり前にすることで愛嬌も良いと思われるように意識していた。
そして、これをやっていくと自然と自信を持った振舞いができていた。

また、オンラインの場合は清潔感を出すために顔が明るく見えるような光が入る場所や時間をあえて選んだり、スーツ以外でもよければ自分がきれいに見える色(たとえば私なら濃い目の緑か紫、もしくはアースカラー)を意識的に選んでいた。

さらに、愛嬌という部分は相手に不安を感じさせないようにするため必要なものだと考えていたので、ハキハキ話すことも重視してきた。

気を付けたことはこれだけだが、美人でなくても就活をうまく乗り越え手られてきた。

就活は美醜でないから怖がらないで

自分の顔が美人じゃないから就活が憂鬱になっている人にいいたい。
美醜を気にするよりも、愛嬌・清潔感に気を払ってほしいと。

私もそうだが自分が美人かといわれると一気に自信を無くしてしまう。
そして、自分の写真を見ると顔がズレているなとか自分の顔の作りの歪みに嫌になってしまうときもある。

だが、人って顔の一つ一つを覚えているわけではないし、ただ雰囲気だとかそういうものをくみ取っていることが多い。
顔を変えることが一番早いと思ってしまうかもしれないし、その選択肢を選んだとしても、その人の選んだ選択だから特に止める理由は私にはないと思っている。
ただ、就活という人生の一瞬の通過点のためにやるべきことなのかはしっかり考えてほしいと思う。


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