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【年初の抱負】2022年の読書に関する目標

1.はじめに

 これまでの人生で、年初に抱負を語った記憶がありません。大学を卒業して会社に勤めて数年が経ち、アラサーになったものの、日々を漫然と過ごしているせいか、公私共に大きな充実感を得られたと感じる場面がとても少ないです。そんな状況を変えるため、年初の抱負として、趣味と公言している「読書」に関する目標を設定して、日々の張り合いを産むきっかけにしようと考えました。

 毎年、年40冊程度の書籍を手に取り、読了することを漠然とした目安にしていましたが、明確に掲げて他人に伝えることはしていませんでした。そこで折角なら、最近更新していないnoteの記事として読書に関する目標を公開することで、達成への圧力に使おうと思い、この記事を書きました。

2.読書を通じて実現したいこと

 単に「◯冊の本を読む」だけでは、例年同様「娯楽」としての読書になってしまい、年末に振り返った時に「あー本をいっぱい読んだけど大して内容を覚えてないな」という感想だけになってしまいそうです。

 そうした状態を防ぐため、今年は、きちんと目的を定めて本を読むことを心がけてみようと思いました。目的としては、以下の3つの「読書を通じて実現したい」ことを掲げたいと思います。

⑴仕事の弱い分野を擬似体験する・・・仕事面

 新卒から勤め始めた会社を転職することなく、数年が経ち、現在の職種で経験できる業務分野をある程度一巡しました。今後は、これまでの経験を活かして、いずれの分野でも一定の成果を出すことが求められる立場になっていくと思います。

 しかし、業務分野の中には、再び任されても「慌てずに手触り感を持って対応できそうだと感じる分野」もあれば、「どう対応すれば良いか自分なりの『やり方』や『所作』が身に付いていないと感じる分野」(=弱い分野)があります。

 特に、2021年は後者の「弱い分野」に半年程度携わることがあり、上手くいったと感じられず、これまでの経験の中でも失敗したケースだと認識しています。全く同じでは無いですが類似の業務を任される可能性はあるので、次回こそ自分なりの「やり方」や「所作」を手に入れて適切な対応ができる様に、日頃から準備をしておきたいと思っています。

 幸い世の中には、弱い分野に関する書籍があるので、そうした書籍を手に取り、次回取り組む際の参考にしたいと思います。また、書籍を通じて得た「考え」を過去の自分の失敗ケースにあてはめて、どう対応すべきだったかを考えたいです。

⑵顧客に語れる事例を蓄積する・・・仕事面

 仕事柄、顧客とディスカッションを行う機会が頻繁にあります。ディスカッションの際は、顧客から検討中の論点について「考え方」や「事例」を求められることもあります。

 正直、これまでは若造感を出してヘラヘラして流したり、上司に対応を任せたり、自分自身が直接答えることを回避していました。しかし、今後が私が責任者になって顧客と対峙する機会が増えてくること。加えて、後輩とチームを組み、彼ら・彼女らの仕事の内容について責任を持つ場面が出てくると思います。

 その際に、顧客には、論点について一定の見識を持ち、ディスカッションをするに値する人物と認識して貰う様になりたいです。また、後輩には、適切なディレクションを行い、チームとしての心理的安全を担保した上で働いて貰える様になりたいです。

 そうした状態に近づくため、自分なりの言葉で堂々と語れる様な「考え方」や「事例」を貯めておき、その場に相応しいものを引き出し、上手く伝えられる様になりたいです。

⑶興味対象について、複数の書籍を読み、多面的な理解を試みる・・・趣味面

 これまでの読書スタイルは、書籍間の関連性を意識せずに、興味のおもむくままに新書や小説を手に取るものでした。このスタイルのせいか、読書を通じて得た「情報」を瓦礫の様にたまってはいくが、他人に興味を持って貰える様に話せる「知識」として提示できないという状態になっています。

 ただ、2021年のある時期に、幕末の長岡藩を指導し、北越戦争で黒田清隆や山縣有朋が率いる西軍と戦った「河井継之助」が主人公になっている4つの作品を集中的に連続して読んでみました。

<2021年に読了した河井継之助関連の作品>
 ①司馬遼太郎「峠」新潮文庫
 ②秋山香乃「龍が哭く」PHP文芸文庫
 ③司馬遼太郎「英雄児」新潮文庫 ※「馬上少年過ぐ」に収録
 ④童門冬二「小説 河井継之助【完全版】」東洋経済新報社

 この経験を通じて、同じ「河井継之助」を題材にする場合でも、超国家的な視点を持つ一種の英雄的な政治家とするのか、最新鋭の軍備に対する過剰な自信を持ち誤った判断を下した軍事指導者とするのか、或いは一人で対処できない長岡藩の課題に対して悩み・もがく普通の人間とするのか、その描き方はいく通りもあることを実感した上で知りました。

 今後は寧ろこの様な読み方を当たり前にして、興味関心をもった分野に関する個別の「情報」を、繋がりのある「知識」へと変えて、自分なりの考えである「見識」へと昇華させられるように多面的な理解に繋げていきたいです。

3.読書の量的・質的な目標

 上に書いた3つの「読書を通じて実現したいこと」に向けて、読書に関してより具体的な目標・行動として以下の3つを設定します。

⑴年間50冊以上の書籍を読む

 直近3年間の読書記録を振り返ると、2019年:65冊、2020年:45冊、2021年:31冊と推移しており、3ヶ年の平均が47冊になっています。趣味「読書」と言っているにも関わらず、ここ最近は読了した総冊数が減少傾向にあるので、せめて平均程度は読める様に年間50冊を目標にします。

 また、2021年は1冊も書籍を読了していない月が4ヶ月も有り、それが総冊数を大きく減らす要因になっています。そのため、単純計算で「週1冊、書籍を読了したか」という分かりやすい基準にもなるので年間50冊を目標に掲げます。

⑵仕事関連で最低25冊、趣味・小説関連で最低25冊を読む

 総冊数と同様に直近3ヶ年の分野別の読了冊数の推移を確認してみました。予想通り仕事関連の読了冊数が少なく、せいぜい月に1冊程度といった状態です。これでは、とても「読書を通じて実現したいこと」を達成するのに十分なインプットをになっていないと感じます。

<直近3ヶ年の分野別の読了冊数>
 2019年 仕事:7冊、趣味:28冊、小説:30冊 
 2020年 仕事:12冊、趣味:21冊、小説:12冊
 2021年 仕事:12冊、趣味:4冊、小説:15冊

 幸い、2021年の仕事:12冊は全て10〜12月の3ヶ月で読んでおり、仕事関連の読書熱が高い状況にあるので、それを活かして最低でも例年の倍程度は読める様にしたいです。一方、仕事関連の書籍ばかりだと飽き性なせいで、全く読まない期間が生じるだけだと思うので、趣味・小説関連の書籍も例年並みに読みたいです。

 また、今年やった新たな試みとして、常時2冊程度を平行して読むという読書スタイルがあります。これは今年も継続した上で、その内、1冊は必ず仕事関連の書籍にする様にします。

⑶読書後のアウトプットを心掛ける

 これまでは、Amazonのほしいものリストで「◯◯年読了リスト」を作り、読了した書籍のみを登録することで、読書実績を管理してきました。しかし、この方法だと、これ以外にも数十頁読んで挫折した書籍があるにも関わらず忘れてしまったり、読了はしたが書籍の内容を直ぐに忘れてしまう等の不都合が生じていました。

 今年は、読書実績の管理をブクログで行いたと思います。具体的には、書籍の購入時にブクログへ登録し、「目次・はじめに・おわりに」を直ぐに読みます。加えて、書籍を読んだ都度、ブクログのメモ機能を使い、「読んだ箇所の内容」と「感じたこと」を簡単に記録したいと思います。

 そして、読書経験を自己完結させるのでは無く、会社同期とのランチや職種の近い大学の友人との飲み会で、書籍を通じて知った「考え方」や「事例」のエッセンスを簡潔に語る様に心がけたいです。その帰り道では、話した内容や伝え方を振り返り、顧客へ話すことを意識したブラッシュアップを行いたいです。 

4.おわりに 〜“PDCA”を回すために〜

 定期的に上記目標の達成状況をチェックして、その結果をこの記事を更新することで記録していきたいと思います。最低でも月次で振り返りたいです。

2022/01/08(土):仕事関連の書籍を読了。22年、最初の 1冊。
2022/01/10(月):仕事関連の書籍を読了。2冊目。順調なペース。
2022/01/17(月):仕事関連の書籍を読了。昨年読んだ書籍を再読。今年3冊目。
2022/01/20(木):趣味関連の書籍を読了。棋士の師弟関係の書籍。今年4冊目。
2022/01/30(日):仕事関連の書籍を読了。昨年読んだ書籍を再読。今年5 冊目。
2022/01/31(月):趣味関連の書籍を読了。織田家臣に関する書籍。今年6冊目。
2022/02/03(木):仕事関連の書籍を読了。自己啓発系。今年7冊目。
2022/02/07(月):仕事関連の書籍を読了。再読。今年8冊目。
2022/02/13(日):趣味関連の書籍を読了。武田家臣に関する書籍。今年9冊目。
2022/02/14(月):趣味関連の書籍を読了。徳川家臣に関する書籍。今年10冊目。
2022/02/20(火):趣味関連の書籍を読了。悩みに間する書籍。今年11冊目。
2022/03/06(日):仕事関連の書籍を読了。英作文に関する書籍。今年12冊目。
2022/03/12(土):仕事関連の書籍を読了。古典名著。今年13冊目。
2022/03/13(日):仕事関連の書籍を読了。法律に関する入門書。今年14冊目。
2022/03/21(月):趣味関連の書籍を読了。サッカー監督の書籍。今年15冊目。

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