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不思議な図書館【掌編】

わたしのよく行く図書館は不思議な場所です。

なぜか本がいっぱいあって、みんな静かに読書をしています。
それに本を貸し出しすれば、家に持って帰ることもできるので、家でゆっくりと読書の続きができる、そんな仕組みになっています。
とても不思議です。

しかし、わたしが《特に》不思議に思っているのはまた別のところにあります。

それはその図書館の机に座ると、すぐに寝てしまうということです。
わたしは机に座って本を開くと同時に、瞼がうつらうつら、頭がぐらんぐらんとして、気がつくとうつ伏せになって寝てしまうのです。
前日に10時間睡眠をとっていたとしても、数分前にコーヒーをがぶ飲みしたとしても、この後デートでワクワクしていたとしても、わたしはものの見事に寝てしまうのです。

とても不思議な図書館です。

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