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禾希
2020年4月24日 13:09
風化させないために、と。みんなが真面目な顔をして言った。独り歩きした正義感で埋め尽くされたタイムラインを上に素早く流す。つまらない、つまらない、つまらない。わたしは早く、忘れたいのに。「ハルちゃんおっつおっつ~」ウリウが煙草のにおいを撒き散らしながら私の対面に座った。根本の黒くなった痛々しいブリーチ毛、透明骨格標本のような腕。「ビール頼んどいたよ」「さすがすぎ」渋谷の地下で