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今までの人生を振り返りながらの自己紹介〜大学生活②〜

残念ながら事件となってしまった一年目の大学祭でしたが、内容としてはとても楽しい思い出となりました。

一番良かったことは、同じ目的意識を持って協力することにより、学科の同期同士、寮生同士の団結力みたいなものが生まれたことでした。


そんなこんなで二年次に上がる時、学科の仲良かったメンバーの一人が、休学して地元の栃木へ帰ることになりました。

彼はもともと絵を描くことが好きで、美術科に転学科したかったができなかったようでした。

そのため、今後の進路について考えるべく休学をするとのことでした。

私はその友人の姿を見て、自分にはまだやりたい事や目指すべきものがないことに改めて気付かされました。

今までは大学に合格することを目標として頑張ってきましたが、入学してからは授業を受けて、アルバイトして、遊んで…

特にこれといった目標もなく日々を過ごしていました。

このままだと結局4年間何も見つけられないまま卒業、就職、結婚…。

しかし、そんな平凡で安定した生活は求めてはいない。

もちろん今は平凡と思える生活にもちゃんと幸せがあると思っているし、安定している素晴らしさも知っています。

しかし、当時はなんとなく自分の中で、安定した平凡な生活ではなく、周りとは違う生き方といいますか、型にハマらない生き方をしたいという気持ちが強くありました。


私のやりたい事、好きなことはなんだろう。

友人の休学をきっかけに、強く意識し始めるのでした。


二年次に上がる時に、学びたい専攻を選択しなければいけませんでした。

入学当初は心理学に興味があったのですが、色々授業を受けるうちに社会学と考古学に興味を持ち始めました。

教授に進路をどうするか聞かれ、社会学か考古学で迷っていると答えると、

「そうか、君はフィールドワークが好きなんだね」と言われました。

なるほど、そう言われればそうかもしれないな、と気付かされました。

この時点では、まるで自分の興味や関心がどこにあるかも自分でわかっていなかったので、これも発見でした。

結局、考古学の先には研究者しかないので(思い込みかもしれませんが)、社会学の方に進路を決めました。


二年次になると、学科の仲良しメンバーの一人がまた旅立つことになりました。

その彼はアメリカ留学をするとのことでした。

彼の姿を見て、

「自分も海外へ行きたい!」

と思うようになりました。

そしてそれから何週間か後、近所のスーパーで、私の人生の方向を決定づけるポスターに出会いました。


「地球一周の船旅」


私は直感で「これだ!!」と思いました。


友人がアメリカ留学に行く理由は語学を学ぶためでした。

でも私は語学を学ぶというよりは、日本以外の国に触れてみたいという感じでした。

なので、一ヶ国だけではなく何ヶ国も周りたいとも思っていました。

このポスターを知っている方も多いかと思いますが、PEACE BOATといってNGOとジャパングレイスという旅行会社が提携して運営しているものでした。

私はすぐに資料を取り寄せ、電話で説明を聞きました。

聞けば聞くほど、このクルーズに乗船したいという気持ちが膨れていきました。

ただ、ここで問題が二つありました。

一つ目は大学。

このPEACE BOATは、船で100日かけて地球を一周するので、その間は大学に通えない。

となると休学をしていくのか、もしくは夏休みとかをうまく利用していくのか、という問題でした。

二つ目はシンプルにお金の問題でした。

乗船費用は、一番安い部屋で148万円、それ以外にも現地で買い物したりバスや電車に乗ったりするとなるともっと必要となってくる。

そんな大金を貯めるとなると、何年かかるかわからない。かと言って、親には学費を出してもらっているのでお願いはできない。

PEACE BOATはそんな学生や若者達のために、割引き制度と奨学金制度を設けていました。

割引き制度は、街中でポスターを3枚貼ったら千円割引きになるという制度でした。

もちろん電柱とか自販機とかどこでもいい訳ではなく、ちゃんと店舗に許可を取って貼らせてもらい、サインをいただく必要がありました。

このポスター貼りで全額割引き(つまりは無料)で乗船している強者も多数いました。

奨学金制度は、その名の通りお金を貸してくれるというもの。しかも無利子だったのでとても良心的でした。


私はこの二つの制度を利用して、PEACE BOAT乗船計画を練り始めるのでした。



ご拝読ありがとうございました。次回は地球一周までの道のり〜をnoteしたいと思います!





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