35. roots｜私の人生を変えたショー３｜竹内基

2022年3月10日 22:06

竹内基

０｜はじめまして。

基（MOTOI）と申します。
本職は某教育関連会社で勤務をする傍ら、関東の一般バンドのショー制作・指導に携わっています。
中高6年での部活を経て、大学生からは一般バンドに入隊。
その後、社会人になって15年間以上が経ちます。
一般企業で働きながらもずっとマーチング活動に関わり続けたことで、"その環境を行き来をすることでしかわからない気付き" がたくさんあったと思っています。

-ビジネスとマーチングの活動の共通点から「物事の本質」が見えてくる
-マーチングでしか味わえない「よさ」がわかる
-マーチングからだけでは出てきづらい「考え方」＝「伸びしろ」がわかる
など、私なりのマーチングに関する考え方を不定期継続でお伝えしていきます。皆様と共感できたり、気付きを得ていただけたければ嬉しいです。

１｜Roots｜私の人生を変えたショー

「私の人生を変えたショー」を３つご紹介します。
好きなショーは今も毎年増え続けてますが、私の人生において大きなインパクトを持ったショー（国内編）たちです。
※思ったより長くなったので、国外編はどこかでまた別途…。

⑴ 1997 Yokohama INSPIRES｜"THE 15THE ANNIVERSARY"

自分は当時中学生で、第１回のジャパンカップでした。
演技後、ゲスト団体を見ようということで、初めて一般団体の演奏演技を見たのがこの時です。
異常な音圧のファンファーレが始まったかと思うと、会場が大音量に飲み込まれました。
当時はトランペットを吹いていて、hiB♭を出すのがやっとだった自分にとって、常時、繰り広げられるハイトーンは、はじめ何の楽器で吹いているのかが認識できなかったと思います。（そして、この後、「ビューグル」を知り、ビューグルは高い音が出る楽器なのか？としばらく誤認を重ねます笑）自分もこんな風になりたいと心から思いました。

当時、自身の部活しか知らない籠の中にいた自分に、初めて外の景色を見せてくれた大切なショーであり、ここからずっとこの団体のファンであり続けています。（その後、ほどなくしてMadison Scoutsに繋がり、DCI沼にもはまっていくことに。。）

⑵ 1999 西原高校｜"CALIENTE APASIONADO"

高校生になり関東連盟のレベルが上がってきたことで、全国大会に出場できない。という経験をしました。（いわゆる関東落ち）
同様に当時、西原高校はこの前の年に沖縄の予選を通過できないという衝撃を経て、このショーとともに全国大会に戻ってきます。
そんなとき、全国前に東京での練習をするということで、演奏演技を見る機会がありました。
とても有名なショーでもありますので、内容の詳細は割愛しますが、まあ、凄かった。技術的なことよりも、なによりも、そこにあるチームの一体感に衝撃を受けました。
他団体の練習をちゃんと見たのも初めてで、後にショーに対するチャレンジの大切さ、技術と練度と気持ちが合わさるとここまでのものになる。という実感値として、自分の大切な原体験となっています。

⑶ 2000 YOKOHAMA ROBINS｜"SIBELIUS SELECTION"

私がのちにこの団体に入隊するきっかけのショーです。
当時初めて全国大会に出場するチームで、正直よく知らなかったのですが、全国大会で見て衝撃を受けました。高3の冬です。
もう一度この曲を聴きたい。もう一度見たい。と強く感じました。

クラシックという一見、とっつきにくい題材のはずが、マーチングとして美しく、シンプルに、かつ感動的に仕上げられていました。
冒頭の長いロングトーンプッシュ（当時としてはこの構成もあまりメジャーではなかったかと思います）の中で、トップがhiCを吹いているにもかかわらずALL金管のバランスが完全に保たれた状態に戦慄したのを強く覚えています。

ビジュアルは、ドリルデザインがとにかく美しく、これも当時まだ主流でなかった整然としたBOXの動きやスピード感に完全に心を奪われました。
ここでマーチングがしたい。と考え、入隊。

特に私の人生を変えたこのアレンジャーの方々へのリスペクトは、自分の中でずっと変わらず続いています。
それから、約20年。
この団体の成長とともに、自分の今があります。

当時よりも

日本のマーチングは大きな進化を遂げていますが、その時、その瞬間に心を奪われたショーの持っている魅力は、自分にとって永遠だなとこの記事を書いていて改めて感じました。
このほかにも好きなショー、本当にたくさんあります。
また別の記事でぜひ…

皆様も同じように

影響を受けたショーがあると思います。
その中に自分がかかわったショーであったり、自分の好きなショーがあればとてもうれしいなと思いますし、今後もそんなショーを自分でも創れることを目指していきたいなと思います。