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16. 挑戦する事を恐れては何も生まれない|山村 陽平

山村 陽平

1|イメージを大切にする

振りや構成を考える際、皆さんはどの様な事を大切にしていますか?
もちろんそれぞれ沢山あると思いますが、僕が振付を考える際にまず大切にする事が "曲を聞いた時に一番最初に思い浮かんだ振りのイメージ" です。

ショーの曲を1回か2回ほど聞いた際に大体、「ここでこんなトス投げよう」や「ここはこんな振りだな」「ここはぎゅっと集まってまとまりを見せよう」など、少なからず何かイメージが浮かぶのではないでしょうか。
そのイメージこそ自分の曲やショーに対する "直感" であり、"個性" に繋がっていきます。

この "直感的なイメージ" が振付はもちろん、ショーを作っていく上でとても大事になると思っています。

2|実現可能かどうかはその次の話

"直感" でイメージしたものが、
(1)「自分のスキルの範囲内」の場合もあれば、
(2)「やった事はないが練習を積めば出来る難易度」の場合もあり、
(3)「頭の中では動きのイメージはあるが実際問題それが不可能な動き」
という場合もあるかもしれません。(僕は3つ目が多いです…)

イメージ通りの振りや動きが出来れば問題ありませんが、全てがイメージ通りになると言うのは稀だと思います。
そうなった時に対処法として「振りの難易度を下げる」であったり「曲の捉え方、表現の仕方を変える」など色々とあると思いますが僕なりの対処法をお伝えすると、直感的に思い浮かんだイメージは頭の中に残しつつ振りや形を変えていくと言う事です。

当たり前と思うかもしれませんが、重要な事なんです。

僕が思う振りの難易度を下げる際に気を付けなければならない事は、レベルを落とすだけではなく元々の振りにあったイメージや、自分の中のこだわりなども一緒に落としてしまい、いわば "妥協してしまう" と言う事です。

振りを簡単にしている時点で妥協していると言われれば
そうかもしれませんが、
・振り数を減らしてもどうやったら100%伝わるのか
・どうやったら自分のイメージやこだわりを具現化出来るのか
というのを試行錯誤する事によって、自分の中の "ショーに対する大切なもの"(伝えたい事、個性など)を見失わず振付していく事ができます。

3|スリークロスは挑戦してなんぼ

スリークロスこそ振付や構成はもちろん、曲選びなど色んな事に挑戦する場として打って付けです!

ステージのコンパクトさや、少人数から参加ができる事で、「チェンジのかけやすさ」や、こんな事やってみようといった「気軽に遊び要素を加える」という事が軽くできます。
初めから安定したショー作りではなく
・自分のやりたい事
・イメージしている事
を、どんどん挑戦してやっていって欲しいです。
(もちろんメンバーのレベルや練習日数などを無視していい訳ではありませんが)

挑戦してダメなら角度を変えて、また挑戦しましょう。
変えた先に新たなアイデアや新たな考え方など、未知の世界が沢山広がっています。

恐れずにどんどん挑戦しましょう!

僕も絶賛挑戦中です!


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[ 山村 陽平 - Yamamura Yohei - ]
Choreograph / Show design
Player : Color Guard
Director : HOT KINGS (MIX3 ™️)
- DCI The Cavaliers ’15
- WGI Paramount WG ’20
Twitter:@mylifle
Instagram:@yohei_yamamura

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