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はなしますか

「見つけてくれてありがとう」


2020年も下半期に入り1週間。
まぁ、上だろうと下だろうと、人間の都合ですのであまり気にしていませんが。

さて、7月と言えば…

芥川賞ですよ。え?なんで?他にもいろいろあるでしょって?

年に2回、発表されるんですね。テレビのワイドショーでは季節ネタのひとつです。

新人作家の発表済み作品を対象に贈られる、文學界最高峰クラスの賞。自分には、関係ないですけど。

新人というと、若手な感じがしますが、今回ノミネートされている中心層は40代です。

過去の受賞者を見ると最高齢は75歳。2013年上半期の黒田夏子さん。
受賞会見のコメントが印象的でした。

「生きているうちに見つけてくださいまして、本当にありがとうございました」

どこかでひっそり息を潜めながら執筆されている様子が伺える言葉です。(想像ですけど)
ほんと、見つかってよかった。

あれから7年。この言葉と最近のメディア事情が気になっています。

最近、テレビを見る人が減っています。他にも面白いコンテンツを発信しているメディアがたくさんあるから。

このnoteもそうですが、SNSにより1億総メディア化している今、日々、凄まじい量の情報が発信されています。

現代人が1日に受け取る情報は、江戸時代の1年分だとか、平安時代の一生分だとかって説も…

こうなってくると、表面化している情報より、埋もれている情報の方が遥かに多いでしょう

情報発信が簡単になる一方、見つけてもらうのは難しくなっていきます。

日々気になったことを好き勝手綴っている分には、構わないですが世に出ていこうという方にとっては、何かしらの策を講じる必要があります。

おとといソフトバンクが20年ぶりの高値をつけたというニュースをきいて
彼らが出資しているコワーキングスペース(シェアオフィス)のキャッチ(紹介文)を思い出しました。

「世界に広がるクリエイターのグローバルネットワークのための
 ワークスペース、コミュニティ、サービスをお届けします」

ご存知の方もいると思います。WeWorkです。世の中的には、コワーキングスペース(シェアオフィス)と認識されています。

ですが、彼らは自分たちのことをコワーキングスペースとは言っていません。

表から見ると、多くの企業が入居する「シェアオフィス」ですが、彼らは、自分たちの売り物を場所貸しではなく、前出のように定義しています。

ポイントは「自分の価値を定義する」という点。

情報が嵐のように渦巻いている現代社会、親切な誰かさんが見つけてくれてさらに広くアナウンスしてくれるって宝くじに当たるより確率は低いでしょう。SNSでシェアされても意図的にバズらせるって難しいですよね。

なので、見つけてもらえるのを待っていたら、あっという間に一生が終わってしまいます。

そんな中、WeWorkは、自らの価値を、自らで定義して、自ら発信したことで世の中に認められ、巷のシェアオフィスより費用が倍ほどでも人気です。


この考え方は、一人でも多くの人に情報を届けたいと思っている人にとって
とても参考になります。

自分は何者なのか。自らの価値を、自らで定義して、自ら発信する。

モテクリエイターのゆうこすさんも「モテるために生きている」というキャッチが初めは叩かれることもあったものの、やがて価値が受け入れられていったといいます。

と、見つけてもらうコツはわかったものの、自らの価値を見定めるって、
自分の内面を客観的に見つめなければならないので、結構勇気がいるんですよね。

でも、自分の強みは、自分がわかってないことが多いので、赤の他人と話すことで気付くことは往々にしてあります。

なので、自己分析には、誰かと話してみるのがおすすめです。


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