九鬼の記事vol.137(2022.7.24)


1.今週の学び

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「今週の学び」では、今週のできごとから九鬼が感じたことについて述べています。主にトレーニング・コーチングの現場での気づきを発信したいと思います。
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 今週の学びは,「ぼくが,大学以外の仕事を積極的にする理由〜その1〜」です.

 僕は,大阪経済大学に着任して4年目になります.
それまでは,大学院の博士課程にいて,
そこではずっと研究をし続けていました.
(と言っても,抜群な成績を残したわけではないのですが...😅)

 なんとなく,研究者や陸上のコーチングの界隈だと
大学以外の仕事や
陸上の選手を見る以外の仕事は
あまり歓迎されない雰囲気
があります.
邪道というか,うつつの抜かしている?
そんな感じの評価を受けることもしばしば.

 実際,僕も大学院(特に博士課程)の間はほとんど発信などすることもなく過ごしていました.
それがいいことだと思っていましたし,そうすべきと思っていたこともありました.

 ただ,働き始めると,ある矛盾が生まれます.
それは,
スポーツのことを学んでも仕事がない
ということです.

 うちの大学は,大阪「経済」大学というくらいで,
僕の所属する学部では,体育の免許を取ることはできても,
あまり積極的に体育の教員になる学生は少ない.
多くの学生は,
就職活動をして,一般企業で働きます.

 その時に,スポーツに関連した仕事を選ぶ学生はどうかというと...
少ない!
本当に少ないんです.
理由は色々あるかと思うのですが,
スポーツに直結するような仕事は,「待遇が良くない」
というものです.

 そもそも,スポーツに直接的に関連するような仕事の数も多くない.
つまり,スポーツのことを学んでも学生の就職活動には直接的に役立たないと言えます(極論をいうと).
そう思った時に
自分ががんばって勉強したり,研究したりしていることが,
「社会からあまり必要とされていないのでは?」
というように感じることもあります.

 実際は,そういう直線的な考えではなく,
より包括的な思考で,
スポーツやスポーツ科学の価値を考える必要があるのはわかるのですが...
でも,
ぶっちゃけるとそう言えなくもありません.

 じゃあ,なぜスポーツに関連する仕事の待遇が悪かったり,仕事が少ないのかというと...
シンプルに「売上が少ない」からだと考えられます.
もちろん,その仕事に就きたい人が多く
やりがい搾取?的な側面もあるのかもしれませんが,
根本的な課題は,
スポーツで稼いでいる会社が少ない,というところにあると思います.

 そう考えた時に,
自分が稼げるようにならないと
と率直に,ぼんやりと思いました.

 なぜなら,
少なくとも目の前の学生たちよりは,
ぼくの方がスポーツ・スポーツ科学に詳しいのに
ぼくがそのスポーツで稼げなければ
学生が稼げるわけがない!

と考えたのです.
少し,おごったような考え方かもしれません.
学生の中には,ぼくよりも優秀でどんどん新しい価値を見出せる人もいるはずですし,
そういう学生を育てるのも仕事です.
ただ,率直なぼくの感想は,「自分が稼がないと」でした.

〜次週に続く〜


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