公開買付け(TOB)の強圧性について
今回は公開買付け(TOB)における強圧性について4つにケース分けしてご紹介します。
強圧性とは、TOBにおいて対象会社の株主が、買手が対象会社の支配株主になることにより対象会社の株式価値が低下すると考えている場合に、現状より経済的に損をすることが見込まれるのにも関わらず、TOBに応募するインセンティブを有してしまうことです。
1. 価値減少型TOB+スクイーズアウト無しA社の1株あたりの株主価値を1,000円と考えている株主(X氏)がいて、現在の市場価格が700円であると