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ホラーズのスカーレット・フィールズ

the horrorsのscarlet fieldsを、昨夜突然思い出して、中古で買ったCDを棚から取り出し、6番だけトラックリピートしている。気に入った曲を飽きるまで聞く癖は、高校生の頃からの習慣だ。

これは今の季節にぴったりだと思ったけれど、よく歌詞を見れば、夏の終わりから秋へと変わる頃のお話だった。

ホラーズという名前の通り、少し怖いシューゲイズ?といった感じで、もしかしたら聞く人をネガティブな気持ちにしてしまうが、どうしてだろう、暗い曲の方が私は強く心を惹かれる。落ちていくのは何よりも簡単だからな。彼らの格好も、ひとくちに言ってしまえば、ゴスというジャンルに括られてしまうが、だから、そういうイメージの人たち。

この写真は谷中墓地の近くで見つけた枯れた植物。去年の夏に撮った写真だ。私は霊感などないのだけれど、この写真は少し霊的なものを感じて、不気味だなと思ってずっと見ていなかった。

この曲を聴いていると、終わったはずの季節をいつまでも繰り返したい、という欲望を強く感じる。枯れた花を見ても尚、いつまでも咲き誇る花だと信じて疑わない、人の歪んだ愛情が見える。

枯れた花も美しいね、と言うことと、咲き乱れる花だと思って美しい!と言うのでは、全く価値が違う。どちらが悪いということではない。

私はこの曲が終わると、また始めに戻って延々とリピートしている。わかってはいるのに、それがやめられないときもある。私はそれをダメなことだとは思わない。

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