つばさ小旅行
大森駅は綺麗で大きな駅、そこからバスに乗って京浜海上公園へ、小旅行気分だ。つばさ公園では飛行機いっぱい。帰りのバス、途中から日雇い労働者なのか？何名かの男性が乗り込んできて、夕方の大森駅行きだったこともあってバスはいっぱいに。こうして揺られていると、苦役列車のバスのシーンを思い出すのだった。そういえば、何日分かの食糧？を持って降りた男性が、つばさ公園に行く途中でいたっけ。あんなところに住む家なんてあるのだろうか。飛行機はカッコよく何機も飛び立って行くが、3つほど見ると満足してしまい、あとは同じに見える。けれど降りていった男性や乗り込んできた男性、大森駅で何人かの男性たちが夜の飲屋街へと消えて行く様子はずっと見ていられるものだった。若い人もいれば私と同い年くらいの人や、初老の人などもいて様々だったものだから、ついつい見入ってしまった。実際、飲屋街へと歩いて行った男性たちを5分ほど後ろからついて行ってみた。
また大森駅は綺麗だが、古い家もたくさんあって、これぞ私の理想的な東京といった風貌だった。新しいものがあるけれど、まだ全て刷新していない、生活感がちゃんとある息をしている街を見ているととても楽しい気分だ。映画の脚本も書けそうなんて思ったりした。
景色を見に行ったはずが、いつも現地の社会調査をしてしまう。楽しいけれど、己の野次馬根性が少しだけ恥ずかしい。
よろしければサポートをお願い致します。マガジン「一服」の資金に充てます。