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なんて幸せな愚か者

流行に乗り遅れるタイプだ。90年代のJpopに今更ハマったり、映画もだいぶ後になって見てしまったり、一年前の写真展の情報を知り悔しい思いを何度もしたり。

気が乗らないと見る気がしない。それ見るなら家でブログ書きたい、そこ行くなら写真撮りに行きたい、となってしまう。ああ、なんて多くのものを見逃してきたことだろう。

見に行かなきゃ勿体ないと思いながら、インプットしなければアウトプットも出来ないと分かりながら、寝巻きのまま夕方になってしまう。

気は乗らないが、外に出た日に買ってみた新しい音楽、やっぱりしっくり来ない。好きな監督の新しい映画、うーん微妙そうだ、やっぱりつまんなかった。せっかくここまで来たのだから、疲れてるけど写真展行くか、やっぱり何にも心に響いて来ない。

その経験の繰り返しが大切だとも思うけど、その経験が腰を重くする原因でもあるのだ。

そして、今更?!な音楽をspotifyで喜んで聞いて、何年前?!の映画をnetfrixで興奮しながら観て、いつ撮ったの?!か、すっかり忘れた写真を感慨深く眺めている。そしてこの写真はきっと、多くのものを蹴ってまで見たかった景色でもある。

愚か者だと思う反面、私は写真家向きだと確信するのだった。

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