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SDGs 働きがいも経済成長も?

先日の投稿記事では、質の高い教育とは?という疑問から記事を
色々と見ていましたが、次は、SDGsの8番目にある
「働きがいも経済成長も」に注目してみました。

図8_働きがいも経済成長も

目標8:すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、
    生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する

説明事項

世界人口の約半数は1日約2ドル相当の所得で生活しています。また、仕事があっても貧困から脱出できるとは限らない場所があまりにも多くなっています。改善はとてもゆるやかで不均等でしかありません。貧困根絶のためには経済・社会政策の見直しと改革が迫られています。

ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の機会の欠如、不十分な投資、過少消費が続いていることで、すべての人が進歩を分かち合わねばならないという、民主主義社会の根底をなす基本的な社会契約が形骸化しています。2015年以降も、ほとんどすべての経済にとって、質の高い雇用の創出は大きな課題となるでしょう。

持続可能な経済成長を実現するためには、すべての人が環境を損なうことなく、経済を活性化できる質の高い雇用を得られるための状況を社会が整備する必要があります。また、現役世代全体に雇用の機会と適正な労働条件を提供することも必要です。

出典:国際連合広報センター

この項目に注目したのは、項目の説明事項内容も勿論ですが、現在の
日本国内の中小企業の現状についても、色々と考え深い思いがあった
からです。下記の記事では、やはり前回の記事で懸念していた通り、
米国の最低賃金は低くかったようです。また、日本は下記の記事通り、

「日本は労働者の質が世界4位と悪くない。賃金だけが異常に低い」

問題がありました。また、小売業での労働賃金が低いなら、小売先に
モノを提供している、モノづくり関連の技術者のいる中小企業、下請け、
孫請けである小規模事業は、ジャパンクオリティーを維持するための
事業継承もままなりません。

そして、途上国の安価な労働対価問題も勿論ですが、日本国内の中小
企業で働く方々は、学ぶ時間もなく働いてる方々が多く、転職の技術を
学ぶ機会を損失している問題もあります。ある場所で拝見させて頂いた
職業訓練の場所では、30代~40代の方々が多く
、昔のように経験値の
少ない20代の方々がPCスキルを学ぶ場所ではなくなっているようです。

そして、働き盛りの30代、40代の方々がスキルを上げるために職業訓練に
通っているという事は、そのお子様達にもしわ寄せがあるのは明確です。
先日のアメリカの貧困層の教育問題と同じような教育格差が日本にも
あると思えます。
そうした懸念もある中、自身が携わるアパレル関係者の
方で、地方にいる産地の中小、小規模事業者の技術者がいる場所では、
事業継承問題に注目し、海外から注目されている日本国内の繊維産地
活性化を真摯に願って活動されている方々がいらっしゃいます。
その方の産地での学びを伝える活動について、知って頂けると幸いです。

出典:糸編

そして、貧困を無くすという目標には、どの国も、どの産業も関係なく、
循環している社会の仕組みについて考えて行く必要があると思います。
特に、環境問題は単純に地球環境を守る事だけではなく、その場所で
生きている方々の生活や、営み、雇用、労働問題、その場所に生息する
生物の命さえも関連している事を知る必要があると思います。
この下記記事の森林面積の現象問題からも判るように、途上国の人達が
生きていくために、農地や木材を作る事だけでなく、経済成長を促進
しようとするほど、逆に、貧困や飢餓を促進する事にも繋がる危険性も
あります。そうした危険性を回避するためには、この下記記事の2ページ
目にあるように、日本国内での木材や、紙類の使用についても考えていく
時期なのかもしれません。

「2001年には113ヵ国から輸入され、木材の自給率はたった18.4%。今、日本で住宅の柱や梁に使われている木材の7割、本やノート、ティッシュペーパーなどの紙製品の原料の9割が輸入されたものなのです。」
出典:特定非営利活動法人 ハンガー・フリー・ワールド HPより

また、ティッシュペーパーなどのように、完成品の製造は日本国内で
あっても原材料は途上国の大切な資源を使っている事、
また、現地の
方々の生活基盤を整えるために、経済成長を促したとしても、その国で
生活する方々の、自然環境も悪化させているという現実も知る必要が
あります。また、日本国内での林業従事者が減少した問題から、国内
間伐材の使用が減り、日本の自然環境も悪化している事も知る必要が
あるように思います。

出典:マイナビ農業

美しい「山」と「海」に囲まれた日本の自然環境を守る事と同じように、
異国の地にとって良い事を、身近な事から考える事が出来れば、少しづつ、
国連が提唱する、17項目は未来の子供達にも受け継がれるように思います。

そして、新型コロナウイルスの騒動で、ティッシュペーパーのまとめ
買い問題を、今一度、思い起こして頂き、
こうしたパニックを引き
起こしてきた自然災害を何度となく経験したきた日本は、多くの方々が
パニックを起こさず、真摯に支給される場所で並んでいました。
そうした
姿に、海外の方々が感動した大震災の時を思い出して頂き、モノだけで
なく、働き方や、資源など、互いに譲りあう事、自国の衰退した産業も
今一度、見直し、どんな時にも冷静に対応する事の大切さを、伝えていく
べきではないでしょうか?


#SDGs    #働き方  #産地の学校  #糸編  #アパレル  #自然環境  


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