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画像所見勉強会での学び

先日、Drを交えた整形疾患の画像所見の勉強会が院内で行われました。
現在2年目での私ですが、1年目のときはただがむしゃらに臨床での勉強を行ってきました。年に2.3回行われる院内の画像所見の勉強会を通して、画像所見の重要性を実感しています。これからも画像所見の知識を深めていけたらと思っています。

疾患は①腱板損傷②舟状骨骨折でした。
基礎的な内容ですが、Drの診断の際の考え方など勉強になることが多かったです!
新たな学びをアウトプットさせて戴きます!

腱板損傷

診断の流れとしては、レントゲン所見→MRI→整形外科的テストとのこと。

◯レントゲンで主に見るものとしては、肩峰骨頭間距離(AHI:Acromiohumeral interval)と大結節の不正像、肩峰の骨硬化像をみる。

AHIは肩峰と骨頭の距離を評価。正常値は7㎜程度。陽性だとインピンジメント、腱板損傷が疑われる。

大結節の不正像と肩峰の骨硬化は長期間インピンジメントが続いた場合生じる。大結節はボコボコにうつる。

◯MRIで主に見るものとしては、滑液包炎(肩峰下滑液包、三角筋下滑液包)、関節液の貯留、腱板損傷をみる。

主に正面像にて滑液包炎や関節液の貯留が見られる。STIR像にて高輝度変化を認める。

腱板損傷は腱板に軌道変化が見られる。
連続性が保たれていれば、不全断裂
連続性が立たれていれば、完全断裂

レントゲンとMRIの所見をもとに、整形外科的テストを行う。

舟状骨骨折

舟状骨骨折はレントゲン上でうつりにくい。
そのため、いくつかの所見(タバコ窩の圧痛、history)を組み合わせて最終的にMRIにて確定させることが多い。

MRI上では舟状骨に軌道変化を認める。

治療
転移があれば、オペを行う。
骨端線閉鎖前であれば、6〜8週間のギプス固定
舟状骨は骨癒合が得られにくいため固定期間は長い。

舟状骨基部骨折であれば、骨癒合が得られにくいため、転移がなくてもオペになるケースが多い。

治癒の経過
3ヶ月経っても骨癒合が得られない場合→骨癒合遅延
6ヶ月経っても骨癒合が得られない場合→偽関節

この勉強会を通して、画像所見が臨床のヒントになることが多くあることを再確認できました!
今後も画像所見の勉強を続けていきたいと思います!

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