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21-22プレミアリーグ展望② 開幕節プレビュー&順位予想をしてみる

今日4:00から開幕したPLですが、今回は展望第二弾ということで、開幕節プレビュー後半戦、順位予想をしていきたいと思います。

⑹8/14 23:00 K.O. バーンリーVS.ブライトン

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(https://www.sportsgambler.com/lineups/football/england-premier-league/#より転載[以下略])

バーンリー(監督:ショーン・ダイク)

昨シーズン、バーンリーに関する記事を投稿しましたが、他の要素もあると思いますが、リーズの記事よりいいねが伸びたということは、長年プレミアリーグで"生き延びている"ことの表れではないかといえます。彼らのスタイルもサウサンプトンと同じく戦い方が定着しているチームで、私はそれを「Up to dateなイングリッシュ・フットボール」と呼んでいます。非保持時では4-4ブロックではなく、アトレティコがブームを起こした4-4-「2」のブロックに、保持時には空中戦も使いながらも、ビハインド時にはSBが大きく張り出し、マクニールなどの名手がライン間でチャンスをうかがう形にもなります。補強がない分、他チームに比べるとそのスピードは劣るかもしれないですが、ダイクのもと着実に進化を遂げるチームは今期も盤石でしょう。

ブライトン(監督:グレアム・ポッター)

三苫獲得で日本でも注目を集めましたが、私の注目はやはり監督のポッター。ブライトンサポには申し訳ないですが、スパーズ無理だったのかなって思っちゃいます。相手に合わせて3バック、4バックを使い分け、ボール保持時は嚙み合わせがずれるような配置、ボール非保持時には相手と嚙み合わせを合わせた配置をとる、典型的な「位置的優位」チームといえるかもしれません。昨年はトロサールの0トップシステムなども採用するなどの進化も見せていました。プレパー、ジャハンバフシュ、そしてホワイトの放出は痛いですが、レンタルバック組に加えてザルツブルクのムウェプの加入、ホワイトマネーでの補強も今後ありそうです。「ゴール期待値」だけではトップレベルのブライトン、今年こそトップ10入りを果たして欲しいです。

試合の見どころ

試合展開としては、ブライトンのボール保持VS.バーンリーのボール非保持というはっきりとした構図になるでしょう。そうなると、やはり見どころはブライトンがバーンリーのプレスを剥がして、撤退守備を崩す過程といえます。試合の状況に応じた両監督の詰め合いにも注目で、例えばバーンリーがビハインドの状態になったらどのように点を取りにいくか、ブライトンがリードして終盤を迎えたときにどのように守備の穴を埋めるのかというシーンも見られるかもしれません。

⑺8/15 1:30 K.O. ノリッジVS.リヴァプール

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ノリッジ(監督:ダニエル・ファルケ)

1年でリーグ優勝をしての復帰。「チャンピオンシップでは敵なし!」ということなのかもしれません。戦い方は依然として、ハイプレッシング、両SBが横幅を取ることによるダイナミックなボール保持攻撃など、浪漫あるサッカーです。ただ、メンバーは2年前から変容し、今年もライトナー、ヴランチッチ、テッティなどを放出。最も痛いのがスキップのレンタル終了ですが、ギルモアがその穴を埋めるはずですし、その他にもニースからレース=メル、ブレーメンからラシツァを獲得しており、今季こそはファルケのもと悲願の残留を達成できるか、はたまたトップ10入りを果たすのか、注目です。

リヴァプール

先日、クロップが今季はほぼ補強なし的な発言をしていましたが、彼らにとってはファン・ダイクなどの主力復帰に加えてコナテが加入したCB陣、ワイナルドゥム移籍も相変わらずの層の厚さを見せる中盤、サラーなどの主力も残留し、覚醒の予感を見せる南野の復帰と盤石具合はチェルシーやシティに匹敵します。王座奪還のカギは昨年本領を発揮できなかったケイタ、南野や(終盤は復調気味だったが)不調だったTAAやティアゴの活躍となるでしょう。ほぼ問題ないと思いますが、懸念はクロップがマインツ、ドルトムントと6年目のシーズンに成績不振などで監督を辞任しているという点で、4-2-3-1や3バックの導入などのチームの戦術的変化が進化の著しいこのリーグにおけるトップ4入り、優勝の重要要素であり、クロップの「進化」にも目が離せません。

試合の見どころ

このカードって確か2年前も開幕節でしたよね??。なので、両チームの2年間での変化が第一の見どころとなるでしょう。恐らく、ノリッジは前回と同じく勇猛果敢なサッカーを見せてくるはずですので、リヴァプールはノリッジのハイプレスに対してビルドアップorロングボール&ゲーゲンプレスという2つのプレス回避使い分けが必要になってきます。どの試合もそうですが、この試合ではより「先制点」が重要だと思います。ノリッジが先制をすれば、2年前のシティ戦のようなジャイアントキリングも起こせますし、一方のリヴァプールが貫録勝ちを見せるという可能性も大いにある試合です。

⑻8/15 22:00 K.O. ニューカッスルVS.ウェストハム

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ニューカッスル(監督:スティーヴ・ブルース)

毎年のように大型補強をしているイメージのあるこのチームも今季はウィロックの完全移籍への移行以外は補強ゼロ。昨季の窮地を救ったヒーローの加入は大きいですが、「部活の監督」のようだとも揶揄されるブルースがどれだけ昨季からの積み上げを見せられるかが注目です。ただ、何だかんだで残留するのがニューカッスル。今季も5-4-1の固い守備やマンツーマン気味のプレッシングで、BIG6を悩ませる存在になると考えられます。セント・ジェームズ・パークへの観客の帰還も大きく、上位チームになればなるほど鬼門として効果を発揮するでしょう。

ウェストハム(監督:デイヴィッド・モイーズ)

昨季のビッグサプライズチーム。ユナイテッド時代の影響でネタキャラと化していたモイーズとともに不死鳥のように復活したロンドンのチームですが、今季は恐らくリンガードはいなさそう。そして今季の現時点での補強はレンタルバック組、ドーソンの完全移籍移行、アレオラのレンタル加入で、アレオラの獲得も少し疑問ですし、なかなか補強が進んでない印象があります。ただ、ライスの残留やモイーズの手腕を考えれば、今季もトップ10フィニッシュは有力で、相手に合わせた配置による堅い守備からのトランジション攻撃、そしてEUROでも存在感を示したツォウファルとソウチェクのチェココンビを絡めたクロス戦略は今季も機能しそうです。

試合の見どころ

どちらもボール保持を苦手とするチームなだけにどのような試合の様相を呈するのかというところは注目ですが、モイーズが相手に合わせて3バックでくるのか、はたまたブルースが4バックでくるのか、最初の配置にもいろいろな可能性があり、面白いと思います。ウェストハムが押し込む展開になる可能性もありますが、トランジション合戦になるということも考えられ、アントニオとサンマクシマンの個人技も見どころとなるでしょう。

⑼8/16 0:30 K.O. トッテナムVS.マンチェスター・シティ

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トッテナム(監督:ヌーノ・エスピーリト・サント)

今季最も変化がするだろうし、変化が求められるチームでしょう。監督人事でも二転三転したため就任が遅れ、エースの移籍の噂は燻ぶり続けているため起用はできないと考えられますが、その中でヌーノがどのような"挑戦"を行うのかに注目です。補強はパラディッチの影響もあるのか、比較的進んでおり、GKゴッリーニ、CBロメロ、MFブライアン・ヒル、レンタルバック組。ただ、アルデルヴァイレルト、ラメラ、ベイルなどの昨季の主力が移籍してしまい、まさに過渡期のチームといえます。ウルヴスが基本的にアンダードッグな戦い方をしていた点、R.ヒメネスなどの怪我人続出により昨季は不調に陥った点など、懸念材料もありますが、ヌーノの手腕自体に疑いの余地はないですし、昨季は7位ということでポチェッティーノ就任以前の「中堅クラブ」としての面持ちでリスタートできればトップ4入りも十分あるでしょう。キーマンはヌーノのサッカーを支える中盤勢で、特に昨季モウリーニョのもと干され気味だったウィンクスは個人的にも好きなので、活躍してほしいです。

マンチェスター・シティ(監督:ジョゼップ・グアルディオラ)

 ペップ就任後5シーズンで3度のリーグ優勝を遂げているコンテンダーは今年もリーグ優勝筆頭候補です。退団したエリック・ガルシアやアグエロは昨季ほとんどプレー時間がない一方で、グリーリッシュの獲得。そしてケインにも19仮に円オファーの報道がある状況です。ケイン獲得したらこのリーグは終わりますね。懸念材料に関してもベルナルドの移籍の噂、あとは怪我人続出の可能ぐりでしょうか。もちろん、チェルシー含め、進化の著しいこのリーグにおいて現状維持は衰退を意味するわけで、やはりペップ政権下での2年目の選手(アケ。フェラン)の存在、昨季のムードに乗り遅れたラポルトやメンディ、スターリング、ジェズスの復調、そしてペップの最適解探しが全てはまれば、PL連覇だけでなく悲願のCL優勝も達成できるでしょう。

試合の見どころ

ポイントは王者シティにトッテナムがどう挑むのかということ。ヌーノ自体はペップ・シティに対する相性が良く、ウルヴスで見せた戦い方をスパーズの選手たちが遂行するのか、それともスパーズの選手たちに対応したサッカー(例:ハイプレス&ボール保持)を見せるのかは注目どころになりそうです。仮にトッテナムがブロックを固めたときに、シティがどのような振る舞いを見せるのか、コミュニティシールドで見せた両SBが内側に入るかたちなのか、他のかたちなのか、それも含めた両監督の詰め合いが見どころなのは間違いないです。

⑽今シーズンの順位予想をしてみる
(希望的観測も含む)

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 最初に言います。1位〜4位、5位〜7位、8位〜20位の中での順位予想はまったくわかりませんでした。恐らく、他の順位予想された方もここで迷ったと思います。特に10位〜20位はトップ10入りしてもおかしくないチームがごろごろいて、消去法的に順位が下がったウェストハムやエヴァートン、サウサンプトンがその一例です。降格圏に関しては、ワトフォードはすぐ決まりましたが、ニューカッスル、クリスタル・パレスは多分降格しないと思いますが、これも自動的にそうなっちゃいました(笑)。

 簡単な考察

[1位〜4位]

まず1位はファンとしての気持ちも込めてユナイテッド。大型補強もしましたし、スールシャールが言い訳できないスカッドになったと思うので、久々の優勝をみたいところ。リヴァプール、チェルシーは最後まで迷いましたが、6年間の蓄積、ファン・ダイクらの復帰を考えると前者かなと思いました。もちろん、チェルシー優勝予想が多い中で奇をてらったという側面も否めません(笑)

[5位〜7位]

便宜上、この順位で区切ってますが、5位〜7位に入る他のチームも考えられますし、レスターなどが4位以内に入ってユナイテッド5位ってことも普通に考えられます(笑)ので悪しからず。

5位結構悩みました。レスターもスパーズも状態良さそうだし、ブレントフォードに負けたのチラ見しちゃったし。でも、アルテタはそろそろ真価発揮してくれるんじゃなかと思ってます。根拠はないけど。昨季後半の戦いができれば十分4位以内もあると思うので、アルテタを信じてのこの順位ということで。

[8位〜14位]

ヴィラは昨季の戦いぶりの再現、新戦力のフィットを考えてこの順位にしました。リーズ、ブライトンは個人的に好きなチームですし、リーズに関しては昨季もトップ10入りしているのでね。ウルヴスはほんとにラージのサッカーとか見ていませんが、ベンフィカでの無敗伝説やフロントの戦略的チーム運営も含めてトップ10入り果たすと予想してみました。その結果あぶれたのが、ウェストハム、エヴァートン、サウサンプトンで、特にウェストハムは結構上位にしてる人多いかもしれませんが、やっぱりリンガードの不在は大きいんじゃないかと思って。リンガード加入後チームも浮上しましたし。

[15位〜20位]

 不思議とワトフォード降格、バーンリー残留はすっと決まったんですよね。それでノリッジとブレントフォードはいい戦い方しているから残留、ニューカッスルはもう限界かなと思って降格、パレスは改革が失敗するとみて降格としてみたのですが、正直言って適当です。一番読めないのがパレスでして、ヴィエラのもといい戦いぶりを見せて15位より上にいる可能性も全然あるんですよね。という保険のセリフをここに残しておきます(笑)


ということで、順位予想してみましたが、これが当たる人なんて世界で数人だと思うので、余興程度にシーズン後振り返ってみようかなと思います。ちなみに、ユナイテッド優勝だけはないという意見は受け付けません(笑)。では皆さん、今シーズンもプレミアリーグ楽しみましょう!

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