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持続可能な世界のためには?

ある夜、TVを見ていて思った。

「人間がいると、サスティナビリティ(持続可能性)ができないんだ。」と。

その番組では知床の四季折々を撮影し、報道していたが、こんなに自然豊かなんだと感心した。

秋になると、クマが川で遡上する鮭などを食べ冬眠の準備をし、冬になると北から流氷が流れてきて、氷に閉ざされる。春になると氷が解け、花が咲き、多くの動物が集う、騒がしい夏が来る。

多種多様な生物が、思い思いの生活を営み、自然の循環が出来上がっている。


「これこそが持続可能な世界なのだ。」と思った。

が、そこに人の姿は無い。


当たり前か・・・。

人がそこに居れば、我が物顔で土地を占有し、害獣を撃ち殺し、自然を汚していくだろう。


今、世界はSDGs(持続可能な開発目標)とか、カーボンニュートラルなんて言っている。再生可能エネルギーに投資し、地球温暖化を防いだり、ビニール袋やプラスチックストローの使用を禁止して、海洋汚染を止めようとしている。

良いことだと思うが、人がそこに居て、暮らしやすさを追求すれば、他の生物は暮らしにくくなる、だから、絶滅危惧種みたいなのが出てくるのだ。
地球やほかの生物のことを考えるなら、いろんな研究や事業をするより、何十億の人が消えてなくなるほうが、断然良いだろうと思う。(受け入れがたいけど)

もしくは、文明などを捨ててアマゾンの奥地や辺境の地でひっそり暮らす、原住民や先住民になるほうが賢いのかもしれない。

ま、私も文明の利器に、随分助けられているから何にも言えないけど、あまり科学に頼り過ぎるのも、よくないと思う。
例えば、炊飯器でご飯を炊くのを止め、かまどに火をくべてご飯を炊いたり、夜はお店を閉めて、町の灯りをすべて消し、静かに過ごしたり、そんな生活に戻れるなら戻ったほうが、地球環境にはいいんだろうな。

でも、「そんなのつまらないよ。」って多くの人は言うんだろう。


豊かな生活って何だろう?

お金持ちってことか?
物を沢山所有しているってことか?


僕は、「自然と調和がとれているか?」「自然に溶け込んでいるか?」と言うことが本当の豊かさだと思えた。

そんな静かな夜だった。



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