睡眠に関する新常識
①睡眠に関する新常識
睡眠不足で太りやすくなる⁉︎
夜ふかしをすると、つい余計なものを食べてしまいがち。
これはスタンフォード大学の学生と、睡眠についての実験を行ったときにも実際に多く見られた典型的な行動。
夜遅くに食べることが重なり、肥満に繋がっていく。
なぜ?
A, 睡眠不足により、食欲にかかわるホルモンが影響をうけているから
睡眠時間が短いほど、食べ過ぎを抑制するホルモンのレプチンが減り、食欲を増すホルモンのグレリンが増えていることが分かった
→短時間睡眠によって、ホルモン量が変化し、食欲が抑えられなくなることで食べ過ぎてしまう
訓練してもショートスリーパーにはなれない⁉︎
まれに、短時間睡眠でも、体はいたって健康で、生活への支障も一切現れない人がいる。
そのような人は一般的に「ショートスリーパー」と呼ばれるが、スタンフォード大学の研究で、ショートスリーパーは遺伝子によって決まる、生まれながらの特異体質のようなものと結論づけた。
→6時間未満の睡眠でも健康を維持している親子に着目し、その親子の「時計遺伝子」に変異があることを突き止めた
この遺伝子を持つ人は全体の1%未満程度とも言われ、本物のショートスリーパーはかなり珍しい存在といえる
一方、アインシュタインは10時間以上寝るロングスリーパーで、こちらは全体の3~9%といわれている
睡眠不足を寝だめでは解消できない⁉︎
平日の睡眠不足を「休日に寝だめして解消する」という人がいるが、これは溜まりに溜まった負債のほんの一部を返済しているにすぎない。
→ある実験では、日々の睡眠負債が清算されるされるまでに、約3週間かかることが判明!
土日寝だめをしたくらいでは、睡眠負債は取り返せない!
【実験内容】
ふだん平均7.5時間睡眠の健康な人を対象に、毎日14時間ベットに入り、好きなだけ寝てもらう実験を行ったところ、3週間後、平均睡眠時間は8.2時間で固定された。
このことから、1日40分の睡眠負債を抱えていたことが分かったと同時に、日々の睡眠負債が清算されるのに約3週間かかることも判明した
起きたい時間に起きられる⁉︎
翌日の起床時刻を意識して眠ると、覚醒に欠かせないコルチゾールの分泌が、起床時刻の1時間ほど前から少しずつ上昇するとの研究報告がある
【コルチゾール】
明け方に向かって少しずつ分泌が増え、目覚めてすぐに活動できるように体の調子を整えてくれるホルモン