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【ポストコンサル】最初の課題:データがない②

救いの事実

データを分析する前のデータを集める作業に着手したが、いくつか救いとなる事実が判明した。

・先見の明があるエンジニアが来るべきアクセス解析に備えてアクセス解析ツールを仕込んでおいたこと。
・先見の明があるAppエンジニアが来るべき広告評価分析に備えてアプリ広告測定ツールを仕込んでおいたこと。

いずれも、仕込んでいるだけで活用はされていない、より正確に言うと、活用している人間がいないとのことだった。さらに、優秀なエンジニアの助けを借りれば、自社データベースの情報も使うことができるそうだ。

上記の事実より、完全にゼロからのスタートではないということが確認できた。今仕込まれているものをうまく活用すれば、立ち上げの工数は想定よりも短縮される。管理画面にアクセスすれば、一定程度の欲しいデータは入手可能な状態だ。

遠のく成果

それを受けて、"今ある情報"は何かを調べるために、仕事を進めた。
当然、肝心の分析まではまだまだ遠い。そこから先の施策の実行もさらにその先だし、成果なんてものは遥か彼方先といったところだ。分析やその前のデータ収集はいくらやっても成果は生まれない。成果を出すための入口に過ぎない。
スタートラインが数百メートル前倒しにされ、焦りを覚えながらも管理画面とその中身に関する確認を進めていった。

ポイント

デジタルやDXというワードが流行し、一般的な企業においてもデータ経営の重要性が認識されるようになった。それを実現できるツールやサービスも無数に存在する。
スタートアップにおいては、デジタル・ネイティブな起業家や創業メンバーたちにより、データを集める基盤が事業立ち上げ当初から実装されているケースは多い。
一方で、私の会社のように最低限の数字は取れているが、誰も見ていない、誰も活用していないといったことも日常茶飯事だ。データを使いこなせる専門人材がいないというケイパビリティ的な側面の他に、スキルはあるけどもいちいち見ていられない、時間がないという側面もある。データを収集して分析する暇があったら、目の前にある売上機会や問題に対処すべきと考えているからだ。
しかし、成長に伴い組織が大きくなるにつれて、共通の物差し=誰でも分かる数字であらゆることを語る必要に迫られる。また、資金調達や上場準備などで外部のプロフェッショナルとコミュニケーションを行う際にも共通言語として数字やデータが使われる。
体感的には社員数が30名を超えたあたりから、データの活用に本腰を入れる必要がある。

前置きは長くなったが、スタートアップでは恐らく最低限のデータ収集の仕組みは導入されているはずだ。"あるべきデータ"を考えると同時に、"今あるデータ"は何なのかを確認することから始めてみよう。

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