見出し画像

元戦略コンサルタントで、スタートアップ企業に転身した者です。
実体験に基づく仕事のノウハウや悩みを綴っていきたいと思います。

このnoteの読み手イメージ

特に、ポストコンサルでスタートアップへの転職を考えている方やスタートアップで働いていて同じ悩みを抱えている方、スタートアップで働きたいと思っている方に役に立つコンテンツを発信できればと思っています。

コンサルティングファームを辞めた理由

コンサルティング・ファームのマネージャーとして、一端のコンサルタントを名乗っていましたが、
①コンサルタントとしての能力の限界
②支援者としての立場の限界
を感じ、転職しました。

①コンサルタントとしての能力の限界について

コンサルティング・ファームのマネージャーというのは、いわゆるプロジェクト・リーダーを任される立場です。スタッフを取りまとめ、チームを指揮する仕事です。クライアントに対する矢面に立つので、責任とプレッシャーは大きいのですが、クライアントから信頼され、良い評価を受けた時のやりがいや達成感は何とも表現しがたいものです。
一方で、ファーム内でマネージャーから上の立場というのは、仕事を取りに行く=営業の役割も求められるようになります。私の場合、そこに自身の能力の限界を感じました。
どのような顧客、テーマ、チーム編成でも一定のパフォーマンスを出せる安定したマネージャーだったのですが、こと営業になるとあまり成果を出せない。上司からは「お金の匂いがしない」と評価されたこともあります。

経験不足と言われればそれまでなのですが、3~5年の先を想像した時に上位の役職で活躍している自分の姿が想像できませんでした。正確に言うと現状を変えるモチベーションがなかったということになります。

②支援者としての立場の限界について

前述のモチベーションがなかった話につながるのですが、社会人として中堅の立場になりながら、目覚ましい成果を残していないことに焦りを覚えたという話です。コンサルタントというのはあくまで支援者であり、実行者であるクライアントの意思決定や戦略実行をサポートする立場です。いわば黒子。
パートナーとしてクライアントと二人三脚で仕事をして成果を出すこと目指すし、実際に成果につながることも多い。でもその時に「自分の成果だ。」と自信を持つことがなぜかできないのです。
最後の意思決定はクライアントにあり、最終的な責任もクライアントが持つ。同じような仕事をしても、最後の一線をコンサルタントとして越えることができない。そんな感覚です。

上記2つの理由から、支援者から実行者へ転身すること、かつ自分の能力や努力が成果として見えやすい小さな事業の会社=スタートアップへの転職に至ったわけです。

「それは単なる逃げだ。」と思われるかもしれないし、「間違った考えだ。」と言われるかもしれません。しかし、上記を感じ始めてから3年かけてじっくり考え、自分なりに出した結論です。
「成果を出す」ということをコンサルティングファームで培ったスキルと経験を活かして、実現していきたいと思っています。

最後に

長くなってしまいましたが、スタートアップで現職として働いているため、機密情報に触れるようなことがないように、多少デフォルメ、フィクション化してお届けしたいと思っています。
少しファジーな表現も出てきて、ぼやっとした印象を受けるかもしれませんが、その点はご了承ください。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?