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本当のしあわせってなんだろう

日本の大人はみんな常に忙しそう。
大学生は人生の夏休みだ、と言われるけれど大学生以後、定年退職するまで夏休みがない人生ってどうなのだろうと思う。

先日、『フランス人は10着しか服を持たない』という本を読んでから、フランスと日本について考えることが多くなった。フランスは、物資的な価値よりも今あるものを長く大切にしたり、家族とゆったり過ごす時間を何よりも大事にしている。どんなに忙しくても家族で食卓を囲みながらその日にあった出来事をお喋りをしたり、流行りのものではなく本当に必要なモノだけを購入する。

この価値観って日本にはあんまり浸透してないんじゃないかと思う。
日本人は朝から晩まで働いてそのストレスを発散するように飲みや外食、買い物ととにかく消費することで幸せを得ようとする人が多いように思う。かつての私もまさにそうだった。欲しいものは底なし沼のように溢れてきて、買っても買っても満足できない。平日の自分を犠牲にして働くことで土日の幸せを得る。それが普通だと思っていた。

でもそれって、本当のしあわせなのだろうか。
もちろん、幸せの尺度は人それぞれであって良いと思う。自分で働いて稼いだお金で飲む酒が美味いという気持ちはわかるし、土日は羽を伸ばして遊び尽くしたいという気持ちもわからなくはない。

でも、この幸せは長くは続かないと思う。
大量に消費し、欲しいものを手に入れ続けても結局は永遠と満足できないまま欲で溢れてしまう。そうではなく友人や家族など大切な人と過ごすゆったりとした時間や、自分が心安らぐ趣味に没頭できる方がよっぽどしあわせだと思う。

こういった時間は、意外と長くは過ごせない。家族と一緒に暮らせるのだってあと何年かわからないし、もし他の地域に住むことになったら友達にも中々会えなくなる。私は、人と関わることが人間としての最大の幸せなんじゃないかな、と思う。

高校生が1番楽しかった、と大学生になってから気づくように、本当のしあわせとは終わったあとに気づくもの。生きていると後悔はつきものだけど、「あ〜しあわせな人生だった!!!」と思えるように生きていけたら私はそれでいい。



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