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デザインに正解はないけど、ベターを積み重ねたら…
こんにちは、あたいです。
<さくっと自己紹介>
2020年に国立大学を卒業後、地方の大企業に入社。
仕事もバリバリ楽しみつつ、自然が好きなので古民家を購入。
週末はDIYやプチ農業をチャレンジ。
もっと自由に、おもしろく暮らせるように実験中です。
社会人になるまではデザインに正解はないと思ってた。
「デザインの良し悪しは人それぞれの感性」
「それっぽく見えてたら良いやろう」と。
※デザインに関してド素人の感想です。
失礼なところがあったらごめんなさい。
特に自分はおしゃれに興味がなくておしゃれでもないから、
デザインってものに苦手意識があったせいもある。
(デザイナーさんって絶対おしゃれで気後れするんよな…)
だけど、社会人になってデザイナーの方と
一緒にお仕事をするようになってデザインの捉え方が変わってきた。
きっかけになった仕事と気づきをメモしておきます。
捉え方が変わったきっかけ
①製品のPRパンフレット
新製品のPRパンフレットをデザイナーさんに依頼して、
A案、B案の2パターン用意してくださって。
わたしは直感でまずB案のほうが
PRポイントが伝わりやすくて良いと思ったけど、
A案もふつうに素敵。
決めきれへんくて、社内で多数決を取ったんよな。
聞いたのはベテランの50代男性から30代後半の中堅、
事務の20代女性まで属性がバラバラの人たち。
だから意見もバラけるかなーと思ったら、まさかの1人以外みんなB案。
この一件から、
「もしかしてデザインってそれっぽかったら
良いわけじゃないんかも…」
「みんなが良いと感じる正解のようなものがあるんかもな」
って思い始めた。
②イベントブースデザイン
あるイベントのリーダーを初めて任されたときのこと。
わたしはこれまでイベントのサポートしかしてなかったから、
ブースのデザインに関して決定権を持ったことがなかったんよな。
それが今回はブースのデザイン含めて全部、わたしが主に判断することに。
デザイナーさんと打合せをするんだけど、
「ここのキャプションは5㎝大きいほうがいいと思うんですが
どうでしょう?」とか
「後ろの壁はツヤのある真っ黒だと安く見えるから
あえてマットな質感でほんの少しグレーにしますか?」とか
そんなとこまでこだわるの!?ってぐらい細かく決めやんといけんくて。
社会人になる前のわたしやったら、
「そんな変わらんから適当でいいやろ」って回答してた。
だけどパンフレットの件とかで、
デザインの意識がちょっとずつ変わってたから
全部自分なりに理由をつけて判断していくことにした。
●キャプションの大きさ
→実際にA4の紙に文字書いてみて、どの位置から見えるか確認。
視認性と大きすぎてダサくならんギリギリのところで依頼。
●壁面のカラー(ツヤのある真っ黒orマットな質感でグレー)
→素材を教えてもらって画像検索しつつ
展示をより際立たせるほうを選択。
こんなやり取りを100件以上、一年かけてやった。
いやー大変。
リーダーだからって全部自分の独断で決められたら楽だけど、
まだまだペーペーなので関係者の意見も聞いてた。
そしたら当然意見がバラけることだってあるし、
意見が偏ったとしても、一人の上司から強い反発をされるケースもある。
このあたりの調整にはかなり苦労したけど、
絶対良いイベントにしたかったからがんばった。
バチバチ意見ぶつけ合ってたから
「昨日やりあってたね~」なんて同僚から言われたり。笑
お互い良い結果を出したいからこそぶつかるよね。
そしてイベント当日。
会場に入った瞬間「あ、これ勝ったな」って。
自分の会社とか抜きで、真っ先にうちのブースが目に飛び込んできた。
他のブースと全然違ったから。
人通りが多い通路から目立つロゴ。
一貫したコンセプトでまとめてくださったデザイン。
華やかだけど、あくまで主役は製品。
結果、イベントは大成功で終わることができた。
・展示の競争力が1~2番手じゃないのに集客できていた。
他社と比べても常に人がいた
・社内外問わず「ここが一番かっこいい。見せ方がうまい」との声を
多数いただく。
元々イベントを担当してた社内で一番センスある人からも
「正直負けたわ」って言われた。
・ほかのデザイナーの方が偵察に来たり
競合他社までも
「〇〇ってコンセプトが伝わるし、うちよりかっこいいですね」って
褒めてくれた。笑
まとめ
この2つの仕事からデザインへの意識がガラっと変わったよ。
「デザインはそれっぽかったら良い」なんて全くそんなことないんやなと。
むしろ逆。
適当に選んだら、本来出せる効果の半分以下しか出ない。
どっちがいいか、もっといいのがないかを
何個も検討して”より良いほう”を積み重ねる。
そしたら明確な違いがはっきり出てくるって実感したよ。
”神は細部に宿る”のは本当なんだなと。
それからは
・デザインに正解はないけど、間違いなくベターはある
・ベターを選択しつづけると、正解に近づくことはできる
って考えるようになりました。
デザインは自分に縁がないと思ってたけど
仕事を通じてちょっとだけ理解が深まったかな。
これからも大変やけど”より良いほう”を積み重ねていきたいね。
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