橘満八 たちばなみつや

昭和30年代東京・城北生まれの男。 ピンク映画のシナリオを書いています。

橘満八 たちばなみつや

昭和30年代東京・城北生まれの男。 ピンク映画のシナリオを書いています。

最近の記事

新作執筆開始しました

今回は工藤雅典監督との共作ということで、初稿を書き上げました。 仮題は「世界からおっさんが消えたなら」という、丸パクリの題ですが、どうせ公開時には全く違うものがつくので。 今回、監督が前からやりたがっていたミュージシャンものです。ピンクで音楽ものは予算的にかなり厳しいので、なんとか頭をひねって書きました。 あと、かなりエロ度が高いのが特徴です。 まあ、初稿なのでがらりと変わってしまう可能性もありますが、ご期待くださいませ。 (画像はイメージですw)

    • 脚本作品が公開されます(やっと…)

      本日3月11日(金)より、上野オークラ劇場にて、久々のピンク映画が公開されます。 『悶々法人 バリキャリ男喰い』 監督:工藤雅典、脚本:橘満八 出演:希島あいり、卯水咲流、初愛ねんね、Kent、古本恭一、那波隆史、パスタ功次郎、なかみつせいじ というわけで、写真の後ろ姿コートの女性は希島あいりさんでした。 コロナでずいぶん大変な思いをしたはずなんですが、作品にはみじんも反映されておらず(だからこそ、か)、極めて明るく楽しいピンク映画となっております。 是非ご笑覧いただき

      • クランクアップ。

        3年越しの新作『ハレホラヒレ(仮題)』の撮影がようやく始まりまして、あっという間に終わりました。 写真は初日の様子ですが、好天に恵まれました。天候不拘とはいえ、やはりこのくらいの晴天は良いですね。 公開は、どうでしょう、ギリギリ年内なのかな?一応11月中には仕上げも終える予定だそうです。主演は写真で後ろ姿・コートの人。果たしてどなたでしょう?情報解禁されましたらお知らせします!お楽しみに!

        • 新作脱稿2w

          昨年の暮れに「脱稿」と書いた私ですが、甘かったです。 その後なんだかんだと直しが入って、なんと第12稿。 先日本当に決定稿ができました。 さすがに鋼のモチベーションも砕け散りました。 8月くらいに撮影に入れるのではないでしょうかね。 仮題も変わりました。「HHH」です。 きっと凄いHなんでしょう。期待してますw

        新作執筆開始しました

          「Mank」観賞

          Netflixにて『Mank』(マンク)観賞。 これはシナリオライターが主人公という、珍しい映画である。小説家が主役という映画はあるが、脚本家が主役というのは、どうだろう?ぼくは聞いたことがない。 監督がデビッド・フィンチャーであるということと、『市民ケーン』が題材となっているということ以外、ほとんど予備知識なしに観たのだが、話題となっている撮影方法だけでなく、その語り口までもがオールド・ファッションなハリウッド映画、すなわち『市民ケーン』によって一変したといわれる映画文法ー

          新作脱稿

          コロナ禍の影響で全く執筆が進まなかったピンク映画の新作を先日脱稿した。年内に撮影に入るのは難しいと思うので、結局本年は製作0本ということになってしまいそうだ。しかし、ピンク以外の自主製作映画を2本書いたりしたこともあり、個人的には、むしろ視野が広がった1年であったと思う。そう思うことにしよう。 新作の仮題は『RQL』。「ラクウェル」と読みます。コメディです。 こんな時代なので、明るく楽しいピンク映画がいいね、ということで。 監督はもちろん工藤雅典監督。キャストなど決まりまし

          困った。ピンク映画を作るのにこんなに向かないご時世はないわ。 濃厚接触って、それ無しじゃあり得ないのよ、ピンクは。困ったなあ…

          困った。ピンク映画を作るのにこんなに向かないご時世はないわ。 濃厚接触って、それ無しじゃあり得ないのよ、ピンクは。困ったなあ…

          ピンク映画のこと・5

          「人妻の湿地帯 舌先に乱されて」は、あっという間に都内・横浜での上映を終了。 カバー写真は舞台挨拶の後、工藤監督、音楽担当のたつのすけさん、女優さんらとカラオケに行ったときのもの。女優さんが歌手活動をしていると聞き、ナマの歌声を聴かせてもらうこととなったのだ。 工藤監督とたつのすけさんとは、以前から「音楽もの」をやってみたいね、と話をしていたのだが、ピンク映画では、例えば「音先行」とかで撮影するのもなかなか困難。かつて劇中で女優が既存の楽曲(古いJAZZとか)を口ずさむ、とい

          ピンク映画のこと・5

          ピンク映画のこと・4

          1月25日(土)に、上野オークラ劇場にて、新作『人妻の湿地帯 舌先に乱されて』の舞台挨拶が行われた。超満員でちょっと驚いた。ピンクの聖地ということで、やはり勢いが違う。上野オークラでは今週30日までの公開なので、よろしければご覧ください。 その時に知ったのだが、ぼくと工藤監督初のOP作品『師匠の女将さん いじりいじられ』が、4月3日(金)にDVD化・発売される。 Amazonでの予約も始まっているようである。 https://www.amazon.co.jp/dp/B083

          ピンク映画のこと・4

          ピンク映画制作日記・公開決定!

          今年の秋に取り組んだ作品の公開が決定しました。 『人妻の湿地帯 舌先に乱されて』 監督:工藤雅典 脚本:橘満八 出演:希島あいり、並木塔子、麻倉ゆあ、関幸治、折笠慎也、古本恭一 2020年1月24日(金)より上野オークラほかで公開 1月25日(土)には上野オークラ劇場にて、舞台挨拶が予定されています。 以前、ピンク映画のタイトルについて書いたが、今回の作品にぼくがつけた最初のタイトルは「夢の衣を脱ぐとき」。それがこうなった。 でも、ピンク映画らしくていいんじゃないかと思っ

          ピンク映画制作日記・公開決定!

          ピンク映画のこと・3

          題名について これは今年の1〜2月頃に書いたシナリオである。 こんなタイトルの映画は聞いたことがない、でしょ? まあ、ピンク映画なので、そもそも一般に知られてもいないが。 この映画、公開時には『爛れた関係 猫股のオンナ』という題名になっていた。 ピンク映画では、制作時と公開時のタイトルが異なるということが良く起こるのである。つまり、シナリオライターには(監督にも)公開時の(正式な)題名を決める権限はない。 これはどうもどこの会社でも同じ事情のようだ。だいたい営業や興業のセク

          ピンク映画のこと・3

          ピンク映画制作日記・191114

          年内に公開される映画の話でもあるので、タイトルを改めました。 6シーンが欠番になった新作のラッシュを、工藤監督の家で観せてもらった。 これまでの作品も全てそうだが、こういうとき、脚本家としては特に喜んだり、がっかりしたりはしない。「へえ〜、こう撮ったんだ」と思うことは多々あるが。 ただ、今回はやっぱりストーリーのつながりに難があるのと、いわゆる「絵が足りない」状態なのが気になった。 ビールを飲みながら、監督とこうしたらどうだろう、こういう絵は撮ってないの?などとやりとりをし

          ピンク映画制作日記・191114

          ピンク映画のこと・2.1

          工藤雅典監督から本日連絡あり。 クランクアップしたが、なんと6シーンも撮り漏らしたとのこと。 …それ、話が繋がるんでしょうか?? というショックな話があったことを追記。 なんだか映画そのものより面白いぞ。以上。

          ピンク映画のこと・2.1

          ピンク映画のこと・2

          12月公開予定の脚本を先日脱稿した。 で、本日クランクインなのである。天気が良さそうでよかった。 ピンク映画は撮影期間3日というのが基本なので、撮り切るには天候その他諸条件がとても重要だ。 今回はロケーションや配役も工夫し、なるべく撮影に余裕が持てるよう脚本上も気を遣ったのだが、どうだろうか。 肝心のストーリーは色々横やりも入り(これもよくある)、当初の構想とはずいぶん離れたものになった。まあ、仕方がない。 今回の作品の舞台になるのはこういう場所。 ロケハンに行った時はま

          ピンク映画のこと・2

          ピンク映画のこと・1

          ピンク映画とは、成人映画、すなわち18歳未満視聴禁止(R-18)の映画のことである。要するに女優の裸とセックスを見せることを主目的とした映画。 ぼくが初めてピンク映画の脚本を書いたのは1998年くらいだと思う。 エクセスフィルムの「人妻発情期 不倫まみれ」という作品で、監督は工藤雅典さん、主演は小室友里さんだった。 80年代くらいにAVが登場して以来、ピンク映画の人気・集客数は右肩下がりで、ぼくが初めて関わった98年でも、すでに業界全体に厳しいムードが漂っていたように思う

          ピンク映画のこと・1

          ああ、ついに。 今週末は「野獣の青春」を観直しながら、呑むとします。

          ああ、ついに。 今週末は「野獣の青春」を観直しながら、呑むとします。