見出し画像

私たちは世界で一番、添加物と共に生きている。


こんにちは!

管理栄養士の板西まいこです。


皆さん、日本は添加物の認可件数世界トップって知っていましたか?

なんだかあまり嬉しくない1位ですね笑


どうしてだと思いますか?

そこには、私たち消費者のリテラシーや教育、歴史的背景、国際的関係性、企業利益などなど、様々な事情があり今この現実が成り立っています。



添加物の認可件数の違い


早速、添加物の認可件数について比較していきましょう。

アメリカは421種類

イギリスは325種類です。


日本は何種類だと思いますか?


正解は、1554種類です。

画像1

国によって、添加物の認識が違いますので厳密には比較できませんが非常に大きな差ですね。

以下、政府機関が提示しているリストと、認可のポイントをまとめてみました

日本:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/index.html

果汁や寒天なども一般食物添加物に含まれます。

アメリカ:https://www.fda.gov/food/food-additives-petitions/food-additive-status-list
添加物409+着色料12
寒天やアロエ、スパイス(塩、コショウ、ニンニク)、ハーブ(ジャスミン、レモングラス)なども含む
FDA:Food Additive Status List


イギリス:https://www.food.gov.uk/business-guidance/approved-additives-and-e-numbers
塩、寒天、こんにゃく、うま味成分なども含まれている
食品基準庁


たまに日本の認可数は1600種類、他国は数十種類!なんと10倍近く!

みたいな情報を見かけますが、これは比較する数字が違うのではないかと思います。

おそらく石油由来とか、化学的な添加物の数でしょうか?それでしたら比較として日本の1600種類を持ち出すのはおかしいですね。天然のものも含まれているので。


どちらにせよ、日本で使用されている添加物は非常に多いです!!


なぜそんなに添加物が必要なのか?


簡単です。

安く作れるからです!!!


例えばジュース。

現在販売されているジュースのほとんどは

水+果糖ブドウ糖液糖/着色料+香料+酸味料

をベースに作られています。

果糖ブドウ糖は食品扱い、/以下が添加物です。


少し想像してください。

水を入れたコップに、ガムシロップをたくさん入れます。

甘ったるくて少し飲みにくいですよね。

そこで、酸味料(クエン酸など)を少し加えると、爽やかな酸味ですっきり!ごくごく飲めてしまいます!


これがベースです。

そこに、香料でフレーバーを作り、着色料でそれっぽい色を付けたら完成です✨


めっちゃ安くて、原価が発表されていないのではっきりとはお伝え出来ませんが、元メーカー勤務の方が言うには相当安いようです。

ペットボトルやラベルなどの外側の方が高い。

画像3

各社HPの情報より

こんな感じです。0カロリー飲料のスラッシュがないのは、全て添加物だからです。


果糖ブドウ糖液糖とは?


さて、ジュースの原料で食品扱いだった「果糖ブドウ糖液糖」の正体は何でしょうか。カフェなどでおいてあるガムシロップも一緒です。

英語では、high-fructose corn syrup(HFCS)と表記されます。

分かりやすいですね。

答えはトウモロコシです。


さらに言うと、遺伝子組み換えの輸入トウモロコシです。


どうやってトウモロコシから甘いシロップを作るのか?

トウモロコシなどのでんぷんは、アミラーゼによってブドウ糖に分解されます。

その後さらに、「異性化酵素」を用いて一部をブドウ糖→果糖に変換するのです。

それで、異性化糖とも呼ばれています。


では、なぜわざわざブドウ糖→果糖に変換するのか?

砂糖の甘みの強さを100とすると、ブドウ糖の甘味度は65~80、果糖は120~170。

つまり、果糖の方が甘味が強い。

果糖ブドウ糖液糖は、砂糖よりも価格が安く、ジュースやスポーツドリンク、ドレッシング、ソースやタレなどの調味料…と幅広く活用されています。


こんなに身近に溢れているのに、果糖ブドウ糖の存在や、何からできているかなんて以前は考えたことすらありませんでした。


異性化糖の原料は、トウモロコシが一般的ですが、ベルギー、ドイツおよびポーランドでは、小麦でん粉が使用されています。

ヨーロッパ産原料由来の遺伝子組み換えでない製品を求める消費者志向も強いことからだそうです。

食のリテラシーの高さに驚きです。


あなたが口にするものは、何からできていますか?


添加物の話で、食品扱いである異性化糖の話を詳しくしてしまいましたが、とにかく加工食品は何からできているものか分かりにくいということです。


たんぱく加水分解物なんかも添加物ではなく食品扱いですが…

「無添加」と表示できるものにも、不自然なものは多く存在します。


「飽食の時代」といわれる現代、様々な食品で溢れています。

しかし、食分野における科学技術の進歩は、食の本質を維持しながらも生産効率を上げていく…といった方向ではなく、いかに安く精巧な偽物を作るかという方向に進んでいるように思えてなりません。

これを単純に否定するわけではありません。添加物によって流通が広がり、豊かになった部分もあります。

しかし、私たちには知らされていないことが多すぎます。 

添加物を完全に避けるのは不可能ですので、正しい知識を身に着けて上手に付き合っていくことが大切です。

それでは!


----------------------------------------

画像3

安部 司先生の添加物実験キットを使って楽しく学べるセミナーも開催しています。さらに詳しい添加物の実態や、日本の法律、諸外国の事情をお伝え!講師依頼お待ちしております!

連絡はこちら→ https://www.facebook.com/ma.no.37266136/


Instagramはじめました!無料で#栄養相談企画するのでフォローしてね!

画像4


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?