見出し画像

第25回日本言語聴覚学会に参加して来ました!

昨日、今日と神戸で行われた日本言語聴覚学会に行ってきましたー。
ただ今帰りの新幹線の中で記事を書いています。

いやー、とにかく人が多かった…。
コロナでしばらく現地開催が難しかった影響なのか、2日間でのべ2000名が来場されたそうで。

これは学会史上最多の数字だそう。
体感的にも、これまでに無い混雑具合でした…盛況で良いのですが、目当ての講演が立ち見だったり入室を諦めたりせざるを得なかったのが残念(泣)
これはオンデマンドで見直しですね…配信があるのはありがたい。

特に小児系の演題はメインホールで無かったこともあり、過去最強の競争率だったように感じました。

勉強になったことはもちろんたくさんありますが、あえて絞って印象的だったことを2つ挙げておこうと思います。

まず1つ目。
標準化された検査手続きやマニュアル、客観的な評価という考えにこだわりすぎて患者さんの全体像を見落としていないか?
という森田先生のお話。

誰がとっても同じ評価結果になるよう、検査や評価には一貫した手続きが必要…ではあるものの、
臨床的には「そうもいかない…」「主観や数字に表せられない部分の評価も大事」「専門的に掘り下げすぎた評価は他職種と共有しにくい場合がある」ということはきっと誰もが頭をよぎるもの。

そこを大御所の森田先生が「主観で患者さんの全体像をとらえるのも大事」「マニュアルだけでなく臨機応変さが必要なこともある」と、学術的な話だけに留まらす患者さんのために何が大切かという焦点で話して下さったことに勇気をもらった気がしました。

もう1点挙げるのは学会プログラム最後を担ったシンポジウム。
「わが国の言語聴覚療法のエビデンス」というタイトル通り、これまで1980年代から積み上がってきた数千本の言語聴覚士領域の論文について、エビデンスの質やバイアスリスク、研究方法をレビューしていくというもの。

厳正なレビューの結果、1800本の論文のうち基準を満たしたものは17件という驚きの結果も(もちろん今回設定した基準に当てはまっているかなので、除外された1700本以上のものも学術的意義だらけなのでしょう)

こうした振り返りと気づき、研究方法についての課題を定期的に行っていき、より精度の高い研究方法を確立していこうという取り組みのようです。

なにぶん研究となると馴染みが薄いですので、解釈のズレや不足があったら申し訳ないですが…。

こと発達障害の分野においては、研究における永遠の課題とも思われる「自然発達の可能性」を、すこしでもバイアスを取り除く方法を検証し続けられているのが印象的でした。

…と、他にも書ききれないほど勉強になった学会でしたが…

個人的に、学会に行くと知識や交流だけでなく、心身ともにリフレッシュできるのもとても大きいと思うのです。

刺激をもらえるというか…また臨床がんばろう、もっと良いアプローチができるように勉強しよう、と初心に帰る機会をもらえています。

同級生たちと会ってワイワイガヤガヤもできましたし…やはり定期的に学会に行くのってすごく大切だなと思いました!
また来年か再来年になるかもですが、今僕がしているオンラインカウンセリングというものも、演題発表できるぐらい形にできるといいなと思いました。
そのためにも、月曜日以降またフリーランス生活が軌道に乗るよう頑張っていきたいと思います☆

可能な限り低価格で各種相談サービスを継続し、悩める方々の助けになれたらと考えています。サポート頂けると本気で助かりますm(__)m