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【言葉を持たないものから与えられるもの。】

こんにちは。
いつもより、家事が早くに済んで。あれ?なんかやり忘れてるかな。なんて、手持ち無沙汰になったりしながら、まぁいいか!と一息つく。
どこにでもいる主婦の1人。だけど、たった1人のわたし。

そんな自分をいちばん大切に。
どんな自分にも○を。
満たされた、まんまるな心で過ごせる人を増やしたい。
ゆうこです。


わたしは、こうして言葉を綴るのが好き。
言葉選びが面白い人や、語彙・表現が豊富な人に惹かれます。


言葉が欲しくて、旦那さんとお付き合いしている時には
半ば強制的にお手紙を書いてもらったことも。
お互いに送り合った手紙は今でも宝物で。
手紙の一言一句を暗唱できるほど、何度も読み返したものです。笑

今日はそんな旦那さんとのお話を。


***


「最近思ったんだけどさ、もうずっと海見てないんだよ」
突然言い出した夫は、海育ちでもなければ、わたしたちは現在、海のない土地に住んでいる

それも、新しく買ったコートをそろそろ着られるなぁ、なんて
寒さを感じ始めた11月のこと

休日の朝は、こんな夫の突然の思いつきで予定が決まることも珍しくない
思いつきに連れられ、県外の海へ

11月の海
わたしたちの他に、ほとんど人影はなかった

砂浜 浜風 波音 青空 まんまるの太陽
海を囲む山々の緑

娘は砂浜の貝殻をひろうのに夢中になり
愛犬は喜んで砂浜を走り回る
そんな娘や愛犬 
広がる景色に
わたしはひとしきりカメラを向ける

その間、わたしたちにほとんど言葉はなかった

言葉がなくても会話がなくても満たされていく感覚
この満たされていく感覚は、表現したくても、誰かに伝えたくても

どんな言葉にもできない
どんな言葉でも足りない

だけど確かに溢れるこの感覚を味わいながら、気づく

言葉にしなくてもいい。

言葉を持たないものが与えてくれるもの
言葉のないものから得るもの
それは自分の中にある何かが湧き上がるような
込み上げるものはこの自然が全て受け止めて
包み込んでくれるような

言葉を持たない自然の圧倒的な存在感、包容力

海に沈んでいく夕日を前にして
言葉なんかよりずっと満たされた

***

わたしの旦那さんは、わたしとは比にならないほど、
たくさん本を読んでいる読書家で、難しい言葉もたくさん知っているけど、
家族以外には特に口数が少なく、
お付き合いしている頃から今も、言葉での愛情表現など、ほとんど無い人です。

だけど、ただ一緒の時間を過ごすこと。
これは今までずっと変わらずにいつも大事にしてくれていることに気付きました。

思えば、わたしが彼に惹かれたのは、初めて彼を見つけた時。まだ言葉を交わす前。声を聞く前。
海や自然の中で感じたのと同じ、ただ彼の存在感、空気感。

言葉を求めるよりも、ただ一緒に過ごせること。
15年も一緒にお互いの人生を共有してきたこと。

人間だけが持つ最大のコミュニケーションである言葉ですが、人と人との繋がりは、言葉ではない、言葉を超えたところにも
大事な事があるのかもしれない。

言葉にできない感情を味わって生きていきたい。


まんまるな心で。まんまるな1日を。
愛と感謝を送ります。

○ゆうこ○








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