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「捨てるをなくす」萬年のサステナブル・オフィスの取り組み事例

今回はごみゼロを目指して、萬年で取り組んだ事例、また今後の自社の課題を含めた、サスティナブル・オフィスの作り方をご紹介します。

日本のごみ総排出量は1年間で4,700万トン、東京ドームの面積約1000個分です。(2022年度)持続可能な社会の実現に向けて、オフィスでの”ごみの削減”は重要な課題です。ペーパー、プラスチック、電子機器など、様々なごみの種類に対する取り組みが求められます。また、サステナブルなオフィス環境を実現するためには、従業員の健康と幸福も考慮する必要があります。これらの取り組みを通じて、持続可能な未来を築くための第一歩を踏み出しましょう!


オフィスで排出されるごみの種類ごとに、萬年での取り組み事例をご紹介します。

  1. ペーパー類(書類、印刷物、メモ)

  2. プラスチック製品(空きボトル、容器、パッケージ)

  3. ガラス製品(缶やガラス製品)

  4. 有機廃棄物(食品くず)

  5. バッテリー類(使い捨て電池や充電式電池)

  6. 電子機器(パソコン)

  7. IT機器(インク・トナー)

  8. 化学物質や有害物質(危険な化学物質や薬剤)

1.ペーパー類

1.デジタル化
・書類やメモを電子フォーマットで保存し、電子メールやクラウドストレージを活用して共有することで、紙の使用を削減。
・オンライン会議やGoogleアプリを活用し、会議やプロジェクトの進
行状況をオンライン(モニター)で共有。配布資料の印刷を削減。
・デジタル署名・電子署名ツールを使用し、契約や書類の署名をデジタル化し、紙の使用を削減。

2.プリンター設定の見直し
・プリンターのデフォルト設定を両面印刷や複数ページを1枚に印刷する設定に変更することで、紙の使用を節約。

3.再利用可能なメモ用品の導入
・電話の伝言は、社内のチャットワークを利用。またTO DO管理ツール(無料で機能性の優れたものが多くあります)を使用するなど、紙のメモや付箋の使用を削減。

デジタル化やプリンター設定の見直し、また社内チャットワーク(アプリ)の利用は、社員が環境への意識を共有する機会にもなりました。私たちのSDGsへの貢献として、今後も環境に配慮した取り組みを積極的に継続・導入し、社内スタッフで様々な意見を出し合いながら、促進していきたいと思います。

2.プラスチック製品

1.リフィル可能な容器の使用
オフィスで飲料や洗剤を買う際に、リフィル可能な水筒や詰め替えボトルを使用し、使い捨てのプラスチックボトルを削減。

2.プラスチックフリーの製品を選ぶ
オフィスでの共有品は、プラスチック製品を使用せず、代わりにガラス、金属、紙などの再利用可能な素材で作られた製品をセレクト。

3.袋の再利用
社用の買い出しなどは、共有のエコバッグに置き換え、使い捨てのプラスチック袋の使用を削減。

4.プラスチックのリサイクル
使用済みのプラスチック製品の回収BOXを社内に設置。リサイクル回収に取り組み、プラスチックの廃棄物を削減。

オフィスで日常の環境を考えた小さな選択は、未来への大きな変化をもたらす可能性がある。そんな想いから何かを選択をした時、清々しい気持ちと同時に、小さな誇りも感じる瞬間があります。これからもオフィスできるサスティナブルな選択を、社員一同、積極的に取り組んでいきたいと思います。

3.ガラス製品・メタル類

  1. 環境に配慮したパッケージ、または再利用可能な容器の使用
    オフィスで飲料や食品を買う際に、缶やガラス瓶ではなく、再利用可能な容器や容器に入った商品を選び、使い捨ての製品使用を削減。

  2. リサイクル
    オフィスに回収ボックスを設定し、使用済みの缶やアルミ箔を自治体や商店などのリサイクルに持ち込み、ガラス製品・メタルの廃棄物を削減。

オフィスでの回収ボックス設置は、想像以上に社員の協力があり、スムーズにリサイクルへの取り組みができました。家庭での分別の意識の定着が、オフィスでの取り組みのハードルを下げていることを実感しました。

4.有機廃棄物

1.食品ロス削減
オフィス内で食品ロスの削減を促進する記事を、社内報に掲載。従業員に食品の購入や調理量を適切に計画することの重要性を啓発することで、有機廃棄物を減らす。

2.リユース可能な食器や容器の導入
オフィスでの飲食にマイボトルを推奨し、紙コップやプラスチック容器の使用を減らし、有機廃棄物を削減。

3.食品の保存方法の見直し
オフィス内の冷蔵庫やパントリーに食品の保存期間を表示し、従業員に劣化する前に食品を消費するよう促し、食品ロスを削減。

萬年の目標!「コンポストボックスの設置」
今後の目標は、オフィスの敷地にコンポストボックスを設置し、食品くずを入れることで有機廃棄物の削減に取り組みたいです。まずは「みかんの皮」など、取り組みやすい食品から導入できればと考えています。

5.バッテリー類

1.バッテリーのリサイクルボックスの設置
オフィス内にバッテリーのリサイクルボックスを設置し、使い捨て電池や古くなった充電式電池を集め、適切なリサイクルを行い廃棄物の削減。

2.バッテリーの使用を最小限に抑える
オフィス内での機器やデバイスの電源を不要なときには切るよう社内に周知し、バッテリーの消費を削減。

3.エネルギー効率の高い機器の導入
エネルギー効率の高い機器やデバイスを導入することで、バッテリーの消費量を削減。

4.オフィス内でのバッテリーの共有
オフィス内でのバッテリーの共有を促進し、従業員間でのバッテリーの共有や交換を行うことで、無駄なバッテリーの購入を削減。

「そうだ、オフィスの回収ボックスに電池を持っていこう。」
これは、家庭で「電池は不燃物ゴミ」として出していたという数名のスタッフからの声です。様々な廃棄物に、リサイクルマインドが定着する日も近いかもしれません。

6.電子機器

  1. 再利用や修理の促進
    オフィス内で不要になった電子機器は、産業廃棄物として処理せず、リユース回収の業者に委託。古くなったPCやプリンターなどの電子機器がある場合、修理が可能であれば修理して再利用し、また、他の部署や機関で再利用できる場合は、寄付や貸与の選択肢を検討。

  2. リースや賃貸の採用
    必要な期間だけ電子機器を利用する場合は、リースやサブスクリプションを検討し、必要なときだけ機器を使用し、廃棄物を削減。

  3. 長期的な計画と更新
    オフィスの電子機器の使用寿命や更新サイクルを計画し、長期的な視点で機器を管理。定期的な更新やアップグレードにより、古い機器の廃棄を削減。

  4. 環境への配慮を考慮した購入
    新しい電子機器を購入する際には、環境への配慮を考慮した製品を選択。エネルギー効率が高く、リサイクル可能な素材で作られた製品を選択することで、廃棄物を削減。

弊社の社員から「パソコンは産業廃棄物の業者に費用を支払って廃棄していた。」「資源を循環させるリユース回収(0円保証)のことを知らなった。」という話を耳にします。そんな時は心の中で「ガッツポーズ!」自分たちの仕事を誇らしく思う瞬間だったりします。


萬年では、パソコンは廃棄ではなく、資源を循環させる「リユース回収」という取り組みを行っています。

   環境に配慮したパソコン回収サービス「ゼロステ」を運営しています。


7.IT機器(インク・トナー)

1.リサイクルプログラムの活用
オフィスで回収BOXを設置し、使い終わったプリンターインクやトナーカートリッジの再利用を推進。多くのメーカーや小売業者は、古いカートリッジの無料回収など、リサイクルプログラムを提供しているため活用。

2.リサイクルカートリッジの使用
トナーカートリッジを購入する際には、リサイクルカートリッジを選択。これらのカートリッジは、再生された素材で作られており、リサイクルプロセスによって廃棄物の量を減らすことができる。

3.インクの節約
印刷する前に、必要な文書をプレビューし、不要なページや余白を削除することで、インクの使用量を削減。また印刷設定のデフォルトを、モノクロモードや両面印刷を推奨。

4.インクやトナーの再充填サービスを利用
プリンターインクやトナーカートリッジをまとめて購入し、再充填サービスを利用することで、廃棄物を減らしながらコストを節約。

デジタル化の取り組みにより、社内の印刷量が減少し、インクの使用量も大幅に削減。”カラー印刷がデフォルト”という意識から、モノクロ印刷への切り替えにより、社員の意識も向上しました。

8.化学物質や有害物質

  1. 安全な廃棄方法の確認
    危険な化学物質や有害物質を使用する前に、安全な廃棄方法を事前確認。安全データシート(SDS)の参照や、廃棄物管理プロトコルの作成などを行い、社内で管理方法を共有し、廃棄管理をする。

  2. 有害物質の代替品の探索
    危険な化学物質や有害物質の使用を避ける代替品を検討する。環境に優しい代替品や、安全性が高く廃棄物が少ない製品を選択。

  3. 使用量の最小化
    使い残りや余剰の物質を最小限に抑えるために、効率的な在庫管理が共有できる仕組みを実施。

  4. 正しい廃棄手順の実施
    使用済みの化学物質や有害物質を適切に廃棄するために、安全な廃棄手順の社内共有を実施。また専用の廃棄容器や指定された廃棄場所を設置。


安全な廃棄方法の確認や有害物質の代替品探索は、環境への責任を果たすための重要なステップではないか、と社内で意見交換を行いました。私たちは、安全で環境に配慮した廃棄手順を実施し、地球への負荷を減らすために積極的に取り組んでいきます。


9.サステナブルオフィスを実現するためには地球環境だけでなく、働く人への配慮も


1.健康とウェルビーイングの促進
・フレキシブルな労働環境を提供するため、フレックスタイム制度を導入。今後も働く人々の多様なニーズに対応する体制を強化する。

2.コミュニティと社会への貢献
ワークショップの開催を通じて、「電子ごみ」問題について理解し、考える機会を提供する。(2024年3月10日 キッズ向けパソコン分解ワークショップ 開催)
・今後もワークショップを通じて、地域貢献活動を推進する。また、従業員の社会貢献活動を支援し、コミュニティとの結びつきを強化する。

3.成長の機会の提供
・メンターシップを実施し、経験豊富な従業員が新入社員や若手社員をサポートし、知識や経験の共有を継続し促進する。

4.安全への取り組み
安全な作業環境の確保を常に更新。事故や健康リスクを最小限に抑えるための施策や見直しを定期的に実施。

5.健康への取り組み
疲労やストレスの管理に注力し、従業員へ定期的にストレスに関するアンケートや上長面談を実施。ストレスを防ぐための仕組みを導入。

”フレックスタイム制度がある会社で働くのは初めて”という社員が多く、「子供の学校の旗振り当番の日も安心」「車通勤なので、急な渋滞時に慌てずに済む」など非常に助かるという意見があります。10:00~15:00までがコアタイムになっているため、コアタイム時間に間に合えば、出勤時間が多少前後しても問題ないので安心です。


10.まとめ


(株)萬年では、さらにサステナブル・オフィスをアップデートできるような取り組みを強化していきます。また、働くスタッフの幸福と生産性を向上する仕組みづくりを積極的に推進し、持続可能な社会の構築に貢献します。

地球環境への配慮と持続可能な取り組みは、私たち一人ひとりの行動から始まります。エネルギーの節約、廃棄物の削減、リサイクルの促進など、小さな取り組みでも継続することが、大きな影響を生みます。
そして、周囲の人々にも影響を与え、持続可能な未来への一歩となります。ぜひ一緒にオフィスでもできる小さな一歩から、持続可能な未来を築いていきましょう!


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