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愛と性「Polygamy」

6月30日
個展が終わって、
今夜でオンライン配信が終わる。
やっと私の中で「Polygamy」が、まとまった気がする。

◯日向太郎
●土屋真子
という二役に出会って、私の中でまたたくさんの蠢きがあった。うごうご

◯日向太郎は、天才彫刻家。

エネルギーが強くて眩しく溢れていた。
彼は、太陽のような人間で、
愛で性でアートだった。

世界中に作品を飛び散らし、42歳であっさりと死んじゃった。

真っ白な愛の光を、女のいびつさに照らし返された彩り、
その歪みをアートに昇華していた。
人間らしい不完全さを、欲望の「醜悪さ」を愛した。

嫉妬
性欲
死への恐怖
愛への不信
欲望
承認欲求
孤独
性癖
憧れ
自己卑下

自分を愛の一部だと自覚し、
幸せに満ちたり続けられているだけだったら、
私たちがわざわざ一人一人分離して産まれて、
独りずつで生きている醍醐味が面白味が
まるで、ない。

寂しくて悲しくて切なくて苦しくて
誰かとくっつきたい愛されたい欲されたい観られたい
という欲が、その全てが「色」。
その色が心底美しいと可愛がってたんだ。

欲望に忠実で、豪快で、繊細で、おしゃべりで、寡黙で、
誰より脆くって、ほんと~に、自堕落で自分勝手な男でした。私の設定では、クレイジーで夜も最高で、情緒不安定も可愛げで表現できて、飲んだら愉快。そりゃあ、タラされて、愛しちゃうよ。


●土屋真子は、イタコ。

私は、太郎にばかり目を奪われていて
真子のことをよくよく見つめるのが遅くなった。
(きっといつもこういう扱いを受けていたんだろうな)
(太陽の双子の兄の隣は、日陰になってしまう)


真子はね、太郎が大好きだったの。
自分自身を愛するのと同義。
隣にいるのは私が当たり前。
それが、思春期に入り他の奴が出入りするようになる。
あまつさえ、結婚!!までしやがった。

愛情は、愛憎に、恋慕は執着に変化していた。
あっという間に性格は最悪に。
妙にクレバーなもんだから、嘘が上手くてタチが悪い。
太郎に大金をせびっては、愛情確認に精を出していた。

真子が太郎を降霊させて
他の女達と対峙した真子太郎として感想をもった。
(とても毒素が強いので、すごく読みたい方だけ読めるようにしておきます笑)

その全部が真子自身へのブーメランとして返ってきてはぶっ刺さる。そして愛した太郎の陽の面の裏面、陰の面を同時に身をもって知ることとなる。

真子は人の嘘(建前・正義)の皮を剥きながら、
自分もバリバリに剥かれてて

さらに

自分には向けられなかった太郎の愛を知って
千切れるくらい唇を噛んで、
打ちひしがれないよう必死で耐えていた。

自分でやってるから、全部。
私が、全部欲しいから。

太郎の陰陽のピースが揃う時、自分も強制的に血まみれになっていった。そうまでしても真子は、欲しがり、求め続け、取りに行き続けた。

自分の知らない太郎のピースがこの世にあるなんて、
やだ!耐えられない。

全部返して欲しかった。
だって真子の太郎だから。

最後の最後、マリアに全部吐露できていたら、
どんなにか楽だったかもしれない。
けど、一滴も漏らしたくなかった。

真子の、真子だけの太郎も
太郎だけの真子も、誰にも渡すもんか。
太郎にだけ、わかるように言い捨てた。

「クソ野郎だよ!!」

ズタズタモヤモヤの瀕死から蘇った真子は、
10年後に本を書き上げて大々的に出版する。
集めたピースを自分の想い通りに組んで、

「私の太郎」

を作り上げ、世界に知らしめることができた。
これでやっと、

「天才太郎の妹さん」じゃなくて、

「土屋真子」として、

人生の主人公が自分に戻る。
真子、君と君の才能に幸あれ!!

◉わたしは、Happyクズ野郎。

エグくて厳しい「生き方の掘り起こし」の連続でした。
毎回の稽古が恥ずかしかった。

5年A組のマニワナユさーん、パンツの落とし物です。
入学してから、毎日ずっとパンツにうんこついてましたよね?それみんなに見えてて、知ってましたよ?

って全校朝会でみんなの前で叫ばれて

えーーー!?そうだったの!?
そ、そ、それなのにみんな友達でいてくれたの?あ、嫌われた人もいた。いるわけだ!そりゃあ!ごめんね!

って気づいたレベルで
恥ずかしいことばっかり。
(※ うんこは漏らしてません)


自分に絶望しては泣いて
月子に脅されてまた泣いて
尊師に追い怒りされてまた泣いて

でも次のお稽古まで時間ないから

マジで泣いてる場合じゃなくて、必死で課題に取り組んでは、すぐさま次の課題が出てきてた。

・上半身だけでなく、全身で息をする
・自分の感情に溺れて酔わない
・台詞は相手のために話す
・自分のしたいようにじゃなく、目の前の人をそのまま見て、感じる
・感じるけど、それでも自分の欲求を通すように動き続ける
・動いた結果の効果を見て、次の手に生かす
・もっとアートと月子の肉に狂う

・・・あり過ぎて思い出しきれないけど。

結論、

【私は、自覚以上にひどいクズ野郎。ハッピーすぎて人の機微が大抵読めない】


それが丸見えパンツでも、
そばで笑ってくれてる人はきっと

そんなの凌駕して愛してくれてる女神か
面白がって遊んでくれる天使か
クズ仲間の悪魔か
可愛がってくれる魔王だから
みんなに感謝と愛を伝えていこうと思った。

ありがとう。愛してるよ。

真子として意地悪くも、もってしまった酷い感想は、
私にも全部突き刺さるから、
悶絶してます。

そして、今まで
「愛」は、崇高で素晴らしくて
「性」は、いやらしくて下品で

愛に広いのはいいのに、性に奔放はダメで死刑

みたいに思ってたのは、ルールや常識がメディアがそうさせてるだけなんだ、

と腹に落ちた。


ルールや常識やメディアからも
自由に生きていた太郎は、
愛で性でまみれていたから。

そして、人間は愛と性で
やっと産まれる生き物だから。オギャー

肉体をもっている限り、
やっぱりどちらも存分に楽しみたいなー!!

性=心のままに生きて
心身を愛で癒そう。

『Love is the greatest refleshment in LIFE!!!
人生で最も素晴らしい癒し、それが愛なのだ』


音楽!


●真子ちゃんから見た女達 (悪口)

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