ロゴ制作の裏側を大公開!
こんにちは。
クリエイティブ・ギルドまにまにです。
今回は、「まにまに」のロゴがどのようにして出来上がったのか、その制作の裏側についてお話しできればと思っています。
実は「まにまに」のロゴについては昨年12月から「まにまにとは?」というところから議論を重ねて、ようやく最近になってリリースできたものになります。
ロゴ制作にあたってメンバーと会話したこと、大事にしていたことなどをお話ししていきますので、
・企業や個人事業主でロゴを作りたい・リニューアルしたいと思っている方
・事業やブランドの強み・理念の言語化などに悩む
・何をもっていいロゴと思えるかが分からない(判断軸をどう持つか)
などの皆さまはぜひ参考にしてみてください!
そもそもロゴとは、wikipediaによると下記のようにあります。
ロゴタイプ (logotype) は、図案化・装飾化された文字・文字列のことで、団体名、商号、商品名、雑誌名、書名などを印刷・表示する際に使用される。ロゴと略すこともある。
簡単にいうと、ギルド組織の「顔」や「アイデンティティ」となるもの。「旗印」として掲げるものになります。
まずゴールイメージとしては、パッと見た時に、僕らの顔や雰囲気も浮かぶ、「まにまに」らしさが伝わるものができたらというところを意識しました。
では、「まにまに」らしさとは何か?
というところになるのですが、ここの議論からスタートします。
※今回は割愛しますが、ロゴ制作の際は具体的にどんなときに、どこで使用するのか、どんな機能を果たすかなどの目的の整理を行うことをオススメします。
こちらがギルドのコンセプトになります。
一言で言うと「人間味」みたいなところはやはり大事にしています。ギルドであるぼくたちは、それぞれの特長・強みがあります。それが掛け合わされて、自分たちが心から面白い、好きなことにドライブをかけてはじめて価値を発揮できる。だからこそそういった気持ちにまず嘘をつかないこと、愛を持って向き合うこと。それが様々な地域の、地元の「顔」が見えることにつながってくるのだと信じていますし、大事にしているところになります。
こちらは行動指針。
コンセプトをより具体に落とし込んだものになります。
ちなみに組織でこうしたブランドロゴを制作する際、下記のようなメンバーで構成できるか?はチェックポイントになるかと思います。
①会議や議論、制作進行を取りまとめるプロジェクトマネージャー
②決定権を持つ人
③理念や想いに精通している人
④デザイン知識が備わっている人
今回は4人というコアメンバーであることもあり、②の決定権は「全員」ということで、「みんなが納得している状態」をゴールとしました。①は清水(プランナー)が担当、③④は前提として全員持っていますが、「認識の差」があるため擦り合わせが必要。このあたりを意識しながら先述のコンセプトや行動指針をヒントに議論を進めていきます。
議論ではさまざまな声が上がってきます。
行動指針に
①ウソのない愛を。
というのがあって、「愛」ってとても良いキーワードだなと個人的に感じていて、例えば前回ミーティングで話した、「地方の孫」「顔が見え、みんなに愛されることをする。尊重し合う」というのもこれこそ親愛とか、なんとなく温かくなるような感情のもとの愛。その後の行動指針の②「おもしろそうな」方選ぶ、というのも、「好き」という「物事に対する愛」のもとの行動指針→「結果:エモーション」という解釈だと思うのです。そしてそもそも今仲良くみんなで活動してること、これからもそういう人付き合いをしていくこと、その感謝と、最終的にこれも愛しかないなと感じてて、今後もその活動方針の中で一番揺らがない部分だと思います。
こんな意見のもと、「愛」というのが一つキーワードに上がります。
世の中にはたしかに「愛は地球を救う」なんていう大きな言葉もありますが、このコミュニティに関してはもっともっと小さい(狭い?)愛のイメージです。「自分が好きな人のために働く」、それこそ「顔が見える人と生きる」。
なんなら「できないものはできません」「バイブス的にごめんなさい」と言うことも大切にしたい。それもひとつの愛なのでは、なんてことも思います。
これを受けてこんな意見も上がりました。「愛」といういわばビッグワードについて、どの座標、例えるとどんなレベルや形?というのが浮かび上がってきます。
その後、雑談的なワークショップで議論を重ね、因数分解もしていきながら徐々に「らしさ」が浮き彫りになってきました。
●本気で向き合う、寄り添う姿勢
●GIVE and TAKEで言うとGIVEし続ける
●課題解決、固い話からではなく、一対一から始まるもの
=好きな人のために好きな人となんかできたらいい
=強みは個人。能力、持っている関係性:その集合体
●持ちつ持たれつ、みんなの得意なことを協力し合ったりしながら、できないこと(スキル)今までできなかったこと(環境など)もできるよね
●頼み合える、拠り所だね、よるべ
●遊撃兵が集まってる感じやね
●いい意味のゆるさ、つかず離れず
●放課後ティータイムみたいな感じ
なんとなく輪郭を帯びてきた感じ。このあたりをキーワードにギルド内のデザイナー(たざわさん)に制作をお願いしていきました。
まず出来上がったのはこちら。
最初は円が3つでしたが、コアメンバーが4人ということもあり、4つにブラッシュアップされます。メンバーそれぞれが拠り所になりながら、持ちつ持たれつ、つかず離れずといった「まとまり」が表現できていたかと思います。採用には至りませんでしたが、ぼくも好きなロゴです。
その後、上がってきた案が4つ(初案ふくめ)。
これを元にメンバーで打ち合わせをして、各案への印象、自分の推しをプレゼンし合いました。
人気だったのは一番左と一番右。こちらで多少意見が分かれます。
●一番右案について
"∞"を2つ重ねた形、辿ると線の終わりが見えない
・人間関係が巡り巡っている
・みんなを巻き込む
・流れのまま
が図に込められている。
●一番左案について
・流動的な液体のよう
・可変的(可塑的)な感じでゆるくて凹んだり膨らんだり。相手によって形を変えたりもしながら、その中でもきちんと4人が存在し円(調和)に向かう感じ。
などなどの意見が出ます。
ぼく個人は後者の「一番左案」推しで上記コメントの通りなのですが、あくまで個人的に大事にしていたポイントについて。
①(前提として)既視感は避けたい
②「アイデンティティ」を感じるもの
③要素を詰め込みすぎない(伝えすぎない)シンプルさ
①と②は近しいですが、感覚レベルで「意図せずも類似ロゴがありそう」というのは避けたいというのが一つ。その上で「唯一無二」を感じられるか、自分たちの存在を表しているか?というのをチェックポイントとしていました。
③についてはデザイン全般に言えるのですが、こうして色々議論してきたり、こんな魅力も!こんなことも!という想いが強いと、てんこ盛りのロゴになっちゃったりします。で、結局何が言いたいの?というのが全く伝わらなくなるし、仰々しくなります。それってロゴじゃなくて絵なんですよね。今回はいい意味で意図が伝わりすぎない、みたいな引き算された密やかさも選ぶ際に大事にしました。今後ロゴ制作オーダーをされる方はちょっと参考にしてみてください。
◆◆◆
本件では上記ポイントにも沿って全部いいな〜という前提はあったので、選ぶのも大変ではありましたが、みんなの直感も含めてほぼ総意でロゴが決定しました!じゃ〜〜ん!
●ロゴに込めた想い(リリース用)
まにまにのロゴマークは、4つ角の円で構成されています。ギルドという特性を元に、それぞれの強みや好きなことを持ち、お互いに反響し合うなかで凹んだり膨らんだり、相手によって形を変えたりもしながら、その中でもきちんと4人が個として存在し、円(調和)に向かうさまを表現しています。
もうすでにSNS各所で登場しはじめていますが、このロゴを旗印に「まにまに」をもっと知っていただけたらと思います!
愛着もあるのでステッカーとかTシャツがほしい、そう思う清水でした。
ロゴを作りたいけどどうしたらいいか分からない、そもそも何を強みや押しとしていいか分からないという方いらっしゃれば、ワークショップも含めてお力になれればと思いますので、気軽にご相談くださいませ!
▼問い合わせ先
manimani-gld@googlegroups.com
文責:清水てとらす(https://note.com/tetsu_simisu)
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