グリーン・ナイトはクリスマス映画
本日も北野天満宮へ。仕事納めをされた方が多いのかな、普段よりも多くの人で賑わっていた。参道にはちらほらと正月に向けて準備を進められているのであろう屋台のテントも見受けられる。
本殿の東手、東門のちょうど北あたりに竈社という末社がある。庭津彦神・庭津姫神・火産霊神の三柱が祀られており、釜戸の守り神として庶民からの信仰を集める。社殿の床下には大釜戸が納められているとのこと。
この御社の特徴は、なんと言ってもその風貌であろう。向かって手前側の鳥居と、社殿近くの一の鳥居の間に立派な木の幹が身体を捻り倒したように横切る。極めて生的である。刻を止められたような形態で静止しする幹の御姿と、強固な永劫生を連想させる石の鳥居のコントラストに、どこか幽玄な空気を感じ取る。
残念ながら写真を撮影していない、且つ公式のものも無かったのでマップ情報を。北野を訪れた際には是非立ち寄ってみてください。
作月発足し、今月より動き出した〈月1で映画を「絶対」に観る会(会員2名)〉の第1弾として『グリーン・ナイト』を鑑賞。レイトショーにて京都シネマの1列目。
ダークでディープな、それでいて神秘的な雰囲気を纏う映像世界にどっぷりと浸かる。さながらスピリチュアル・ジャーニーである。生と死を彷徨うデーヴ・パテルよろしく私も睡眠と覚醒を繰り返す。ゆえに感想はもう一度観てから。
滑らかなカメラワークと映像美に魅入らされたこと、自然のモニュメントが悉く画面の中心ラインを形成する点にキリスト教的秩序が支配する世界観 一べき論的な結末一 を見て取れたこと。語れるのはこれくらいだ。
この日読んでいたのは泉鏡花の『高野聖』である。彼の『春昼』並びに『一後刻』は個人的に大好きな作品のひとつだ。
読み進めたのは蛭の森を超え、屋敷の女と川へ水浴びへ行った辺りまで。面妖な世界観が上述の映画と同様に私の心を、その鋭い爪が深く食い込むほどに強く掴む。
そうそう、先日の記事で取り上げた5冊の購入本なんですが。どれも小説ではなく、私としても最近はちょうど新書或いは叢書ばかり読んでいたので。小説も読んでおかないとな、と思ったりしたわけで後ろへ回してます。よって購入本に手を出せるのはちょうど年明け辺りかなといったところ。
それにしても小説、面白いですね...
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