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その探索者

昼から新風館、〈アップリンク京都〉へ映画を観に行く。14:40放映開始の『マッドゴッド』。13時過ぎのチケット購入時点で残り3席。昨日放映時もフルハウスとのこと。凄いな...

時間はかなりあるので近くのラーメン屋へ。新風館1番近くの〈麺屋 優光〉は長蛇の列。ならばと蛸薬師まで下って〈麺匠 たか松 本店〉へと。

10分ほど並ぶと中へ入れた。大盛りでやってきた細麺、かなり量が多く感じる。普通でよかったか。この蕎麦のような麺、小麦を石臼で挽いた全粒粉を使用して作られているそうな。細麺にもしっかりと絡むスープ、濃厚で大変旨かった。

時間はまだまだ余っている。まずはほど近くにある京の中心こと〈六角堂〉へ。由緒は聖徳太子の時代まで遡る。また西国三十三所霊場の第18番札所としてもその名は知られる。

ここ六角堂の正式名称は〈紫雲山頂法寺〉である。お堂が六角形のため六角堂と呼ばれるのだが、その形はこんな感じ。六角のお堂に拝堂が接続している。

軽く境内を散策したのち、お次は〈高松神明神社〉へ。徒歩で10分かからないくらいか。醍醐天皇の皇子である源高明の邸宅跡でもある。平治の乱の際には平清盛・源義朝ら後白河天皇側軍勢の本拠地になったという歴史も。

度重なる焼失の後、現在の御祭神は天照大神・八幡大神・春日大神の三柱。開運厄除けの〈神明さん〉として信仰を集める。

手水舎は水琴窟仕様、綺麗な音色に癒される...

境内の隅には〈幸村の知恵の地蔵尊〉なるものも。また京とは関わりがなさそうな人物を...歴史は思いがけないところで繋がる。ハブとも言える京ともなれば尚更に。

いい時間になってきた。新風館へ戻る。館内の〈TRAVELER'S FACTORY KYOTO〉にてブラスクリップを購入。ノートはまたしても買えず... というわけで気を取り直して...

(C)2021 Tippett Studio

地獄の旅へいざ出発!!!
乗客席に空きはなし!!!



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せ、生還...した、のか???

何を観せられたんだ。地獄を垣間見たとでも言おうか。現れては消えるクリーチャーたち。バベルの塔解体の後、探索者たる観衆は更に奥へ、奥へと地獄の歩みを進める。

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前編通じて風刺的な描写がみてとれるが、それを読み取ることは困難極まりない。生理的な忌避感、目を背けたくなるような描写に思考が捕えられる。

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筋書きも何も関係なく、次はどんな場面を観せてくれるんだという期待感すら漂う。いや、我々は何を観せられているんだ。時間が遡ってまた戻って。宇宙が始まって、時計が動いて。わからんよ!!!

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これが俗に云う〈怪作〉といふやつですか...なんにしても劇場で観れて良かったです。ちょっとだけ触れましたが。この世界で起こっていること、起きたこと、起こりうること。これらを脈絡関係なくグロテスクな世界観で表現したのかな、なんてことを思いました。

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