紫陽花の咲く頃ー2020年6月帰宅時の風景ー
誹謗中傷の飛沫感染は春と夏の隙間に停滞する梅雨前線
今日はしたたかな雨が日中にまとわりつき
妬みや羨望 いたって原始的な怒りを洗い流して雨があがる
成熟した太陽が夕暮れに安らぎを差し出す
駅のホームの片隅で咲き乱れる紫陽花の群衆が
肩を寄せ合い 赤から青までの様々な彩りを放つ
駅に到着した電車からマスクをした者の群衆が
吐き出され 放射状に白中心の光を放つ
僕はふと群衆を避けてマスクを外し、思い切り空気を吸い込む
これからは丁寧に言葉を紡ぐことを誓い電車に乗り込む
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?