出会いは嘘と思い出の中で
俺の中にはガキの頃から
部屋の床が歪むくらい
暗い虚無があるから
位にこだわりをみせて
格好をつけたがっている家のようなものだ
真っ黒な夜の眼差しが怖いものだから
部屋の電気を点けたら
夜のコンビニの灯火に群がる
蛾のような感覚
大きく見せたり話に毒を盛る悪気ない
偽りの自己で
涙見せぬよう
全部君への愛の為だと
ペラペラと嘘を並べる音は
蛾がバタバタと羽音で
威嚇するような思い出を語りたがる
あまりにも見え透いているのに
嘘だとわかる擬態を纏うのかしら
この時代に個人情報