意識の高い 筋肉質の言葉で 重力がかかり 顔面が歪んだ 君が作ってくれた 余白に滑り込む 鏡張…
冷凍していた 春を取り出したら 遅ればせながら 君への想い解け出た 旅立ちを閉じ込めていた …
5月が始まった 相変わらず 回転数が上がる 大地は蠢いている ブナの林に潜り込み 太古の音に…
全身に刺青を掘った青年が 揺れながら立っていた 二人同じ地平にいて 視線を合わせることもな…
いつも 「しらんけど」って つけるのは 大きなお世話を したくないから いつも 「しらんがな」…
ペペロンチーノに 朝陽が染まり マティーニに 夕陽が染まる 背景には優秀な創り手がいた 額縁…
手探りで まさぐって 掻き分けて 引き裂かれ 疲れ果てたときは 終電車に乗って 原点に立ち帰る…
土に染み込んだ 無数の血液や骸 喜びや悲しみの涙 分解され混じり合った所から 吸い上げて濾過…
今日のところはここまでだ 決して無理はいけません 涙は流してよいのです 黄昏なさい今日だけ…
空を見上げて星を 探しているつもりが 母の海にいて 夢の中にいた 手放しができたと 喜んでい…
糠床の奥にある 日記には 過去の顔が 発酵していた 今の顔をした俺が かき混ぜると 新しい解釈…
戦争の足音が聞こえる 災害の息遣いが聞こえる 海が揺れていた 足元も揺れていた 大地は何に怒…
結末へ向かって 俺の列車が走る 西へ向かって プレッシャーが走る 窓ガラスから ロジックな月…
ホームが狭くなっております 立ち止まらないで下さい AIの声が行き交う人波と ハウリングを起…
実り過ぎた果実は 鈍感に膨らんで 長い時間を費やして 甘やかされてきた 欲しいものだけを平…
言い訳ばかりしてたら 口の中を切ってしまった 裂け目から石油が噴き出した 乾いた砂漠の中に…