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昼下がりのビスケット

最近久しく食べていないビスケット。でも、あの安心感のある味、バターたっぷり、サクッと軽やかな歯ざわり、どことなく懐かしい味を急に食べたくなることがある。

マルセイビスケットを頬張りながら「あ、私こういう味が好きだったんだな〜」と改めて自分の「好きなもの」を再考する。『他にも確か好きなものがあったな....どんなクッキー系が好きだったかな?』『そうそう、あれも好きだし、これも好き。ルマンド、ゴーフル、栗煎餅。一時期エコルセにもはまったなあ〜』と自分の過去の記憶を辿る。忘れていた「好き」たちが、ぽつりぽつりと浮かび上がる。

誰しもきっと、昔から変わらない沢山のスキがある。なのに新しいモノや情報や目まぐるしい日常の中で、マイペースすぎる私の頭はショートして、ついつい忘れてしまうのだ。そして、それが度を越すと自分が好きなことやモノがさっぱりわからなくなる。世の中が急につまらなく、時にシンドイものにもなる。

だから。次そんな気持ちになった時は、ビスケットを食べながら、自分の「好き」を少し思い出してみようかな。

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