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工場勤務の私が考える企業の不正問題

ここ数年、大企業の不祥事が相次いで起きています。その中でも試験データ改ざん等の品質に関わる不正に対して工場勤務の私が思うことを述べさせて頂きます。まずこの問題を語る上で欠かせない3要素があります。"安全" "品質" "納期" です。一般的にはそれぞれが部門や部署に分かれて運用されています。安全部門、品質部門、納期部門です。そしてそれらの各部門が各々の仕事を行っています。安全部門は製品の製造時にケガや事故、災害等が起こらないよう監視する仕事です。品質部門は製品の品質が保たれているか調査チェックする仕事です。納期部門は納期通りに製品を製造し出荷する仕事です。これらの部門は縦割りの構造で各々の仕事を達成する事でしか評価はされません。安全部門と品質部門は自らのお題を比較的簡単に遂行しやすいのに対し、納期部門は安全と品質両方を加味して決められた納期を達成せねばなりません。しかし評価されたいが為に安全、品質を置き去りにして納期を優先します。皆褒められたいのです。誰だって怒られたくはありません。褒められる為には手っ取り早く納期を優先するのです。朝礼でも安全、品質に関してはしめやかに執り行われますが、納期に関しては "納期、売り上げ達成しました"と拍手喝采し "ありがとう"と部長が皆に頭を下げてくれます。ここに大きな問題があるのです。だったら、出荷直前に試験データの間違いを発見したパート従業員。ベテラン社員の作業ミスを指摘した派遣労働者を拍手で称えるようにならなければこの問題は無くならないと私は考えます。

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