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「ターミネーター3」がどれほど酷い映画だったかを今更ながら振り返ってみよう





序章:本編に入る前に

こんにちは。

この記事は私が大学の授業で、「自由に文章を書いて発表してください」というテーマをもとに発表した作品をnote用に画像を付け加える等アレンジを施したものです。文章は殆ど付け加えずにそのまんまにしておきます。

この作品は授業で特別賞みたいなのに選ばれたのが記憶に残ってます。文章量も他の生徒と比べてダントツで多かったらしいです。

あと、ネタバレも含みます。これからターミネーター3を見たい、という方は見ないことをオススメします。

それでは本編です。
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1,はじめに


2022年、世界は昔と比べて豊かで快適な時代になった。世界中と手元のスマホやパソコンを使って繋がれるようになり、ありとあらゆる情報が瞬時に手に入ることができ、自分が伝えたいことを様々な方法で表現することができる時代だ。ほんの少し前まではここまでスマホが普及することも、SNSが発達しまくることも、散々YOUTUBEをバカにしていた芸能人がYOUTUBEで素人の真似事をすることなんか誰も予想できなかった。

こういった社会の進化によって人々は徐々に不必要なものを削ぎ落とし、必要なものだけを自由に取れるようになっていた。仕事や生活でもそうだが、娯楽の面でもそうだ。ネットで話題の映画だけ観れば良いし、「これ読んでおくと役立ちます」と誰かが薦めてくれた本だけ読めばいい。無駄な時間を無くすための合理的かつ効率が良い生き方だ。

しかし、その道の下には何万ものゴミや屑といった無駄なものがあることを忘れてはいけない。「良い物」に比べて「ゴミ」の数は圧倒的に多い。その無駄なものをあえて手にする必要は無いが、時に無駄なものは私達に必要なことを教えてくれる。

・自分達が普段触れているものがどれほど素晴らしいものかと教えてくれる。
・「良い」と「悪い」の感覚を研ぎ澄ましてくれる。
何がダメなのかと今後に生かせる。

こんな感じだろうか。

先述した通り、あえて手に取る必要は全く無いのだが。

今回、私が紹介したいのは、映画の「ターミネーター3」だ。


ターミネーターシリーズ3作目
「ターミネーター3」

あぁ、初めてこの映画を見た日のことを良く覚えている。

私が小学生5年生の時に父親がおもむろにテレビをつけてこの映画を一緒に観たあの時・・・

・・・

・・・ぁあ、

・・・ぁぁああ!

・・・ああぁぁぁぁぁぁああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

クッッソつまらねぇぇええ!!!

どうやったら「人間と人間の味方をする旧型サイボーグと旧型サイボーグを凌駕する最凶最悪の新型サイボーグの死闘」というテーマでこんなつまらない映画作れるんだぁぁぁああ!!!!!!

小銭稼ぎばっか考えてるからこんな惨劇が生まれるんだ!

安直に続編とかリメイクとか作ってんじゃねぇ!!

この映画に関わったやつは全員死ねぇぇ!!!

監督は真っ先に死ねぇぇ!!!

あと、この映画観て「いやー、中々面白かったな」とか言ってる、マジでセンスの欠片もないクソゴミの親父も死ねぇぇ!!!

皆死ねぇ!!!

2,そもそも「ターミネーター3」って何?という人へ

え?そもそもターミネーターって何?

あぁ、まぁ、分からない人もいるよね。

お父さんお母さん世代からするとありえないことなんだろうが、そういうのに全く興味が無いという人もいるだろう。

ちょっと前に「トイストーリー」、「となりのトトロ」、「ハリーポッター」を全部知らない人がいてさ、めちゃくちゃビックリしたんだけど、こういう時代だからさ、そういう奴もいるよね。

全くもって不服ではあるが。

じゃあ、知らない人向けに説明します。

ターミネーターはアメリカで制作されたSF映画の金字塔で、すごく人気の映画シリーズだ。第1作目は1984年に公開され、最新作は2019年に公開されている。

初代「ターミネーター」
初代はアーノルド・シュワルツェネッガーが
敵役として出演していたのが今となっては新鮮だ

作品を通して「人間vsサイボーグ」がテーマであって、派手なアクションが特徴的であるが、未来をディストピアなものとして捉え、遥か遠い未来の人間が生み出した恐怖から逃げるパニック要素も含まれている映画である。

まぁ、簡単に言うと、
アメリカの映画で~
人間とロボットが銃を持って戦う~
めっちゃ人気の映画~
そんな感じ~

(こんな説明をしなきゃいけないのに自分でも驚いている!)

特に「ターミネーター2」が有名だ。ほら、「デデンデンデデン!!!」とか、「アイルビーバック」とか聴いたことない?聴いたことない、あ、そう。


「ターミネーター」シリーズ2作目
「ターミネーター2」
圧倒的人気を誇る名作

とにかく有名な映画なんだ。「ターミネーター2」は色々な所で面白いって語られてるし、名作と名高い。私も2に関しては最高の映画だったと力説できる。

では、3はどうだったのか。

「ターミネーター2」が公開されたのは1991年で「ターミネーター3」が公開されたのは、2003年。12年間のブランクがあって公開された。

1と2を監督した人はジェームズ・キャメロンという人だ。ターミネーターシリーズ以外にも「タイタニック」「アバター」を後に手がけた凄腕監督だ。

ただ、3の時点で、彼はターミネーターの所有権利を捨て、3はジョナサン・モストウというほぼ無名の監督がこの映画の制作に乗り出した。

この時点でヤバそうな雰囲気が漂ってくるだろう。

大体の映画でもそうだが、3が面白い映画は殆どない。1と2で築いた高いハードルを超えなければならないからだ。ほとんどの作品はマンネリ化してしまい、前作と似たようなつまらない映画か薄っぺらい映画になってしまう。

ターミネーター3はどうだったかって?

2を激つまんなくして無理やり2時間に収めた作品なんだよ!

と、ここまでが前説の話だ。ここからどこがクソでゴミなのか映画を観てない人でも分かるように説明していこう。

3,ここがダメだよ!ターミネーター3 【シナリオ編】

さて、映画を構成する要素で最も重要なのがシナリオだと思うのだが、正直言って、ターミネーター2を受けて3のシナリオを考えるのはとても難しかったはずだ。元々ターミネーターは2で終了していて、2のエンディングでは3は想定されていなかったからだ。


ターミネーター2のエンディング
「人間とサイボーグの和解」を以て
シリーズは終了するはずだった

早速ターミネーター3のシナリオを紹介する前に1と2がどんな話だったかを説明する。

まずは1。

遥か遠い未来では、人間vs機械の戦争が勃発!

機械軍「人間のリーダーであるジョン・コナーが邪魔だ!過去に行って、ジョン・コナーの母親であるサラ・コナーを殺せ!」

機械軍が殺戮マシーン「ターミネーター」を1984年に送る。

それを阻止するために人間軍もカイル・リースを同じ1984年に送る。

サラ・コナーを守る為のカイル・リースとターミネーターの壮絶なバトル!

という感じ。最初に言った通り、「人間vs機械」がテーマだ。後述する2や3と違って人間側はただ逃げるしか出来ないので、ターミネーターが迫ってくるという恐怖が丁寧に描かれていてパニックホラー映画の一面も持っている。

次に2。

機械軍「送ったターミネーターが殺された!次は、もっと高性能なのを送って確実に殺してやる!」

10年後にさらに進化を遂げた殺戮マシーン「T-1000」を開発。1994年に少年になったジョン・コナーを殺すために送り込む。

人間軍も抹殺を防ぐために旧型のターミネーター「T-800」を改良し、人間を護衛するマシーンとして1994年に送り付けた。

前作で敵だった旧型ターミネーターと人間が最凶の新型ターミネーターに立ち向かう!

という感じ。1の展開と違うのは1で敵だったターミネーターが2では心強い味方になった所だ。それだけで熱い展開なのに、その上に人間と機械は分かり合えるのではないか?という強いメッセージ性や最初は使命感だけで行動していた機械が人間と触れ合うことで人間らしく成長していく様子も観ていて強い感動を覚える。前作の流れも意識していて物語に矛盾が無く、正統に進化した続編と言える。

それでは、いよいよ本題の「ターミネーター3」のシナリオを見ていこう。

サラ・コナーが白血病で亡くなり、息子であるジョン・コナーは平和な日々を過ごしていた。

そこに未来から再び二体のターミネーターが送られてくる。

一体はT-2000よりも高性能な「T-X」、もう一体は前回の戦いで消えたハズのT-800の改良型「T-850」。

ジョンの妻となるケイトもターゲットにした「T-X」は二人に容赦なく襲いかかる!2人をかつての戦いの時のように守り抜く「T-850」!

新型の最凶ターミネーターに果たして勝てるのか!?

分かるか?

ほぼ2とシナリオは変わってないんだ!!

早い話が2のようなものに当時の最新技術であったCG技術を入れただけ。早くもマンネリ感が漂っているし、どこか薄っぺらい。


ターミネーター3のワンシーン
2の劣化みたいなシーンが延々と続く

2との繋がりも全く持って意味不明だ。
最初に言った通り、元々ターミネーターシリーズは2で終わるはずだった。2の最後には「私達がターミネーターを倒したことによって未来に起こる機械との戦争も無くなった」という終わり方である。

しかし、3のプロローグではT-850が「戦争は無くなっていない。延期されただけだ。」とジョンに説明するシーンがある。

どういうことだよ!シュワちゃん!

俺もいなくなることで、戦争は無くなる、って言ってたじゃんか!!!


ワンシーンより
こんな展開どう考えてもおかしいだろ!

また、状況説明の仕方もものすごく下手だ。状況説明が上手い映画というのは、映像や演出だけで受け手側に理解させたり、想像させたりするものだが、この映画はその技術を全く使おうとしていない。そもそも、そういうことに挑戦しようというのも感じられない。とりあえずこの映画ってこういうスケールでこれぐらいすごいんだよ!というのを必死で伝えてくる。

どうやって伝えるかというと、これがまた腹が立つんだが、主人公であるジョンとT-850にペラペラと話させるんだ!前作では、二人のぎこちないながらも信じ合ってる関係性や最後で人間と機械の友情を映し出せたのに、今作では、二人が受け手側に話してるような会話しか出てこない。とにかく不自然だ。そもそも前作のシュワちゃんは殆ど喋らなかったのに!

ジョンと恋人のケイトの関係性も薄っぺらい。前作でのジョンと母親のサラとの関係性は確かに親子愛が伝わってきたし、英雄としての姿、母親としての姿を持つサラから愛情を欲しがる子供としてのジョン。はっきりした関係性があった。

一方、ジョンとケイトが出会った理由は
ジョンが何となく好きだった女の子だ。
薄い。薄すぎる。
つまり、ケイトじゃなくてもいいわけだ。視聴者側からするとケイトに愛情を持てる訳がなく、段々ケイトの存在がウザったらしく感じてくる。

コイツらが襲いかかってくる敵に対して銃を撃ちながら、逃避行を続け、2時間後にはエンディングが流れてる。

誰が観たいんだよこんな映画!

極めつけはエンディングだ。というか、ターミネーター3の評価がこんなに悪いのはエンディングのせいなんじゃないかな。

圧倒的な力を見せつけるT-Xに対してT-850は共に自爆をして自らを犠牲にしてその存在を抹消した。
(あんだけ、重火器や爆発にも耐えてたのに、最後自爆で死ぬ、って何だよ)

そして、二体のターミネーターの最期を見たジョンは受け手側の私達にこう説明した。

「スカイネットは自我に目覚めた時点ですべてのコンピューターに侵入していた。僕のミッションは審判の日を止めることではなかった。ケイトと一緒に生き残ることだった。僕は戦いを止めない。戦いはまだ始まったばかりだ」

はぁぁ!?

え、これで終わり!?

何を言ってるんだコイツは?

締めとしては最悪だ。この言葉からジョンはこの映画の中で何も学ばなかったことを示唆している。ひどすぎる。


エンディングより
スカイネットが暴走して終わる

前作の終わり方とは真逆だ。

人間と機械との共闘を通して双方の和解や平和を我々は目指すべきだ!

というメッセージだったのに、今作では

さらに闘いを求めていこう!

という終わり方だ。

2を真似ている以上、話し方もそれっぽく終わらせるべきだったのに、この映画を作った馬鹿監督はそんなことも忘れて何となく
「この映画が売れた時用に、終わりも続きを書きやすいようにしとこ♪」
というようにしか見えない。

もう文句すら言いたくないよ。

他にも色々変なところやつまらない部分はあるが、キリがないのでシナリオ編はここまでにしておこう。

4,ここがダメだよ!ターミネーター3【演出編】

シナリオでは散々文句を言ったが、演出はそれなりに頑張っている方だとは思う。銃撃戦やカーチェイス等のお決まりのシーンでは前作よりも迫力はあるし、ロケ地も実際のロサンゼルスで行われてたこともあって安っぽさはあまり感じない。

カーチェイスシーンより

ただ、やはり公開されたのが2003年というCGの黎明期ということもあり、CGが使われている所は今観ると手抜き感は否めない。これはしょうがないとは思うが、T-850に使われてたCGを見ると前作の方よりも精巧な感じが伝わってこなかった。

先程カーチェイスのシーンが良いと言ったが、確かに良いんだけど、長い。冗長すぎる。

明らかに力を入れているのは伝わるんだけど、ずっと観てると飽きてしまう。

時間でいうと、5分ぐらい。前作や前々作では、2分ぐらいのものが、各シーンで挟まれていて適度な緊張があったのだが、今作はそんなもの考えられていない。もはや、3の良い所はここぐらいしか無いだろう。

あと、この映画には「動」と「静」の「動」のシーンばかりが光っていて、「静」のシーンは本当におざなりだ。全体としてのクオリティはやっぱり低く見られてしまうし、何よりも疲れる。

他にも色々書いてみたいことはあったが、実際の映画の演出を文章にするのは難しかった。この章のまとめとしては
「何となく壮大さは伝わるが、重厚感や場面で伝えるメッセージ性が一切無い」
ということだろう。

5,ここがダメだよ!ターミネーター3【キャスト編】

シナリオ編と演出編では、映画本編についての内容だったが、この章では、演じてくれたキャストに焦点を当てたいと思う。

といってもよほどの映画マニアでなければ、キャスト名を言われてもピンと来ないと思う。

そのような人でもターミネーター3は大丈夫だ。なぜなら、

T-850役のアーノルド・シュワルツェネッガー以外は誰?と言いたくなるような無名ばかりがいるからだ。

クリスタナ・ローケン?ニック・スタール?本当の本当に無名な俳優ばかりだ。

1と2にいたサラ・コナー役のリンダ・ハミルトンは出てこないし、前作の少年ジョン役のエドワード・ファーロングも出てこない。

大好評だった前作のキャストの殆ど出てこない。

別にどうでも良くね?と思う人もいると思うが、公開された当初もこのキャスティングはめちゃくちゃ不評だったらしい。

中でも、エドワード・ファーロングの降板は大バッシングを生んだ。前作の主人公でもあり、幼いながらも演技も上手だった。

そして何より美少年だった。

ただ、代わりに入ったニック・スタールはどうだ!?

まず、全然似てないんだよ!


↑がターミネーター2、↓がターミネーター3
同じジョン・コナー役だが全く似ていない

演技も全然悲壮感が伝わってこない。健康面でしょうがないとしてもエドワードが演じるジョンが観たかったよ。

T-X役のクリスタナ・ローケンもあまり好ましいキャスティングとは言えない。艶っぽい女性なのだが、あまりにも殺戮マシーンとしては色っぽすぎる。演者として上手いだけに少し残念だった。(そもそも今回の敵が女性である必要はあったのだろうか)


「T-X」役を演じたクリスタナ・ローケン
演技は上手かったが、適任だったかは疑問が残る

というか、この映画が作られた時に前作に出演していた演者は皆苦い顔をしたらしい。

サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンからは「この映画はドラマが無い」だのT-850役で出演したアーノルド・シュワルツェネッガーにも「キャメロンが監督してくれないなら出たくない」とか言われてたらしい。

どんだけヤバいんだよ!この映画!


「T-850」役を演じたお馴染みシュワちゃん
前作よりもお茶目なシーンが目立つ

しかし、アーノルド・シュワルツェネッガーことシュワちゃんは今作にも出演してくれた。というのもシュワちゃんは当時、人気が低迷していたこともあって急遽出演が決まったのだ。
(本作公開から20年が経ち、当の本人がこの映画に出演したことを黒歴史として語っているのは言うまでもない。もう本人もこのシリーズには出たくないって言うぐらいだし)

とまあ、キャスティングもダメダメな映画だったという訳だ。

あと、今回のヒロイン役の女優が一番演技が下手だった。なんだお前。

6,まとめ

色々と好き勝手書いてしまったが、この映画を見た人はこの意見に賛同してくれると思う。それぐらいひどい映画だったということだ。

有益なものを効率的に得る、というのが娯楽の楽しみ方でさえ主流になっていくようになったが、手当り次第、無作為にコンテンツを消費していって自分の感性を磨いていく、というのも楽しみ方としてあると思う。自分は嫌だけど。

最後に公開前に発表されたターミネーター3のキャッチコピーを言って終わりにしたいと思う。

「恐れるな。未来は変えられる。」

これで、このクソ映画は心の奥底に封印できる。

次回は「ホームアローン3」について話します。


もう二度と見ません

7,あとがき


自分は映画にはあまり興味を持ってこなかったのだが、父親が映画が大好きで四六時中、映画を観てた。ゲームやスマホで時間をつぶせない幼少時代の僕はその隣で一緒に映画を観ていたが、007やダイ・ハード、メン・イン・ブラック等のアクション映画ばかりを好む父親を観て、よくこんな似たような映画ばかり観て飽きないな、と子供ながら思ってたものだ。かく言う自分もミラーマスクを観ていた時に父親から「気持ち悪いなこの映画」と言われたのだが。今回取り上げた「ターミネーター3」はそんな父親と一緒に観た思い出の作品の一つだ。それまでは自分には合わないながらもいわゆる名作というのをずっと視聴していたので、映画を観ても釘付けになってみるか、ボーっと観てるかぐらいのものだったが、この作品で初めて怒りを覚えた。小学生でも分かるぐらい手抜きでエンディングを観た時は呆れ返ってしまった。この時期はジブリ映画やディズニー映画のメッセージ性に気づく楽しさを知って、映画のシナリオについて多感だったこともあるが、とにかくショックだった。これよりもつまらない映画を後に観ることになってもこのショックは越えられないだろう。この時間を無駄にした感や自分が理解できないのではなく、この映画を作った人達に騙されたのだ感は子供の時でないと味わえないと思う。
この文章を書くにあたって、約10年振りにターミネーター3を観たのだが、やはりあの時の感覚は間違っていなかったのだ、と確信したと同時に何でここまでやらなきゃあかんのだ、と自分に苦笑した。よほど書きたかった訳でもなく、他に全く案が浮かばなかったのでもなく、頭に降りてきたから書いた。なぜ、これが選ばれたのかは分からないが、自分の中でトラウマだったのだろう。良作ではなく駄作を紹介するのも自分らしいなと改めて感じた。今では父親と映画を観る機会も無くなり、映画を観ることすらしなくなってしまったが、映画と聞くと、微かながらに幼少時代の思い出として蘇ってくる。

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