見出し画像

マレーシア、学校再開への見通しなど

MCO/ロックダウンも30日目のマレーシア。
オンライン授業がいつまで続くのか=、学校はいつから再開されるのか、公立私立共に気になるところです。

学校再開、マレーシア教育省の見解

昨日の地元紙でマレーシア教育省(MOE)からの見解が掲載されていました。これがひとつのヒントになりそうです。

ポイントは以下4点。
1) 学校を再開する場合、その2週間前には保護者へ告知
2) MOE(教育省)とMOH(保健省)が協議し、適切な日取りを決定
3) 再開には校内のSocial Distancingや清潔度などガイドラインを厳しく徹底
4) まずはForm5〜6(高2と高3)を優先し、段階的に再開予定

“最も重要なことは、学校再開時に「教育省と保健省が設定したガイドラインに従わなければならないということ。社会的距離や清潔さを含むガイドラインの遵守を保証します。

例えば1クラスに35人の学生が居て社会的距離を導入すると広さが足りない場合、大きなホールを利用したり2クラス分を1クラスで使用する事も検討中です。

学校再開の決定は、状況が正常に戻ったと完全に確信した後に行われます。また現段階では、学校の再開は、SPM、SVM、STPM、STAM、およびその他同等の国際レベルの試験からなる試験クラスのみを対象と考えています。“(Malay Mail 記事より翻訳抜粋)

一斉に学校再開とはならず、重要な卒業試験を控えた学年を優先して段階的に再開する予定。そして先日の副教育省のコメント通り、MCO解除と学校再開は必ずしも同日では無い、ということになりそうです。

マレーシア公立校「全国統一テスト」の中止と延期

同じく教育省は、公立校カリキュラムの全国統一テスト延期と中止を発表。

中止:UPSR(小6), PT3(中3)
延期:SPM, SVM(高2), STPM, STAM(高3)

※SPMとSPTMは、イギリス系インター校でいうIGCSEとA-Levelに該当する重要な試験。いずれも2020年夏〜2021年初旬に延期して開催される予定。(SVMとSTAMも同様の、イスラム宗教学校カリキュラムの統一試験)

”この延期を反映して、MOEと高等教育省は、ファンデーションコースやディプロマプログラム(専門学校)の入学日を2021年7月〜8月に、ディグリープログラム(大学)の入学日を2021年9月〜10月に延期することで合意したと述べた。また、UPSRとPT3試験がキャンセルされても生徒の評価には影響しない、選考基準には新たな評価方法が導入される見通し。“(Malay Mail記事より翻訳抜粋)

マレーシアの教育カリキュラムは1月スタートなので、紙面によると「高等教育の新入学を半年遅らせる」と言うことになります。(小中高に関しての記述は無し)

*****

私立インター校や中華学校も、進路選択を控えた重要な学年から再開される可能性は高そうです。年に2回行われるCambridge式やIBの国際テスト、1回目の2020年5〜6月分はいずれも中止になりましたが、2回目の10〜11月に照準を合わせて該当生徒を優先し学校再開となるかもしれません。

また、Covid-19の流行は繰り返される可能性も示唆されていますので、いずれにしてもオンライン授業は長引く前提で考えるのが良いと思います。

WHOも制限解除には慎重

WHOも制限解除は慎重にと呼びかけています。段階的解除、そして解除された後も社会的距離や清潔度に配慮した生活が、世界標準の新たなスタンダードになりそうです。

”WHOのテドロス事務局長は10日、新型コロナウイルス感染拡大を抑えるために各国が導入した外出制限などについて、拙速な解除は「致命的な感染再拡大につながる恐れがある」として慎重な対応を求めた。同氏は、先進国か途上国かにかかわらず、公衆衛生制度の不備があらわになっていると指摘。”(ロイター記事より抜粋)

“WHOは15日、都市封鎖(ロックダウン)などの規制を緩和する際には、少なくとも2週間の期間を置いた上で、次の緩和措置に踏み切るべきだとの見解を示した。「理想的には、移行の各段階の間に最低でも(新型コロナ感染症の潜伏期間である)2週間の期間を置き、新たな感染拡大のリスクを理解し、適切に対応する時間を設けるべきだ」と主張。「(規制の)再導入と感染の再拡大のリスクは今後も続く」としている。”

ペナン第2フェーズの結果

昨日、ペナン 州首相より第2フェーズを終えた集計発表が有りました。(下記Tweetでは間違って”州知事“と書いてます) 

医療従事者など最先端の現場で働く人たちに感染者が出ていない!これは最重要ポイントです。リスクの中で働いてくれる人たちには感謝の気持ちしかないし、もしフロントライナーが1人でも感染したら、その社会的損失は計り知れないのです。

引き続き、#StayAtHome でがんばりましょう!

ここから先は

0字
このマガジンは週1回程度の記事を更新予定です。まとめて読むならマガジン購入がお得です。

多様性のマレーシア🇲🇾ペナン島から「マルチリンガル教育」「グローバル視点の生き方」「子どもの好奇心・主体性・思考力」をキーワードにお届けする…

読んで下さってありがとうございます。スキ♡や、シェア、サポートなどにいつも励まされています!